「えいえん」の集まる場所

 


****昼休み、屋上にて****

ふぁぁぁぁぁ......眠いな....午後の授業サボりたくなってきた......ん?(既に屋上に誰かいる事に気付く)

あら.....(屋上にいた少女は浩之の姿を確認して微笑む) 浩之ちゃん.....

.....あかりか。ま、いいや。ちと一眠り.....(あかりの後ろにどかっと腰を下ろす)

(その時くるっと振り向いて)......ねえ、浩之ちゃん、「えいえん」って信じる?

何だよ藪から棒に.....

いいから。どう?

「えいえん」? .....さあね。お前は信じているのかあかり?

.....「えいえん」はあるよ。きっと浩之ちゃんにも分かる時が来ると思う(くすりと笑いながら)。

.....そうか? 良く分かんねーや.....え?(浩之の手を取るあかり)

ほら.....私の手を握って。そう.....そして目を閉じて...... ね、感じない?

......! 感じる.....不思議な感覚....世界が広がっていくような......辺りは全部真っ白で....ふわふわしてて....何処まで行っても終わりのない世界.....

....ね?だから言ったでしょ?(無邪気に微笑むあかり)

......これが....「えいえん」.....?

(にこっと微笑んで)浩之ちゃん.....すごく.....才能あると思うよ?

.....才能?何の話だ(汗)?

.....いつか分かるよ。浩之ちゃんならきっと(にこっ)。 私、きっと待っているから......

待つ?どういう事だあかり?

うふふ(くすっ)

あか..... ?!

(あかりに触れようとした瞬間あかりの姿がその場で消えていく)

......あかり.....?(辺りを見回すがあかりの姿は無い)

(えいえんはあるよ......きっと......)

.........「えいえん」.......か

(......そして浩之ちゃんにも本当に理解出来る日がきっと来るから......)

........そっか......まだ良く分からねーけど.....そうなのかもな.......(ぽつんと空を見上げながら)

****続く(?)****

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