美紗緒ちゃんDOMARA 「昼下がりの秘め事」

「ふう.....」

 ある日曜日の昼下がり、わたしは自分のベッドにころんと転がってじっと天井を見つめていた。何もすることのない時間、ただぼ〜っとしながら時間だけが静かに通り過ぎていく。

「...........」

 窓の方に視線を移すと、窓の外から暖かい日差しが差し込んでいた。どうやら外は良い天気みたい。.....でも特に表に出てする事も思いつかないので、やっぱりそのまま手足を伸ばした格好でベッドに転がったままでいる。

「.....静かだね.....」

 真っ白なシーツの上に自分の身を預けながらぽつりと独り言を呟く。辺りは思わずそんな事を声に出してしまう程にしんと静まりかえっていた。......不思議な感覚。まるで世界にわたし一人だけしかいない様で、自分の声で自分の存在を確認しないと、自分の存在すらこの静寂の中に溶け込んで消え失せてしまう様な....

 静寂の部屋の中でコチコチと秒針の音が聞こえる。まるで心臓の鼓動の様に規則正しい音。....砂沙美ちゃんに言わせればいわゆる退屈な時間....なんだと思う。わたしはこんな時間が決して嫌いではないけど....

「砂沙美ちゃん....今どうしているかな.....?」

 家でお手伝いしているのかな.....?「やっほ〜っ 美紗緒ちゃんあそぼっ」とか言っていきなり遊びに来てくれないかな.....
 静寂と退屈に任せながらそんな事を考えていると、わたしの頭の中は砂沙美ちゃんの事でいっぱいになっていって、そして.....砂沙美ちゃんの顔を思い浮かべながら、いつしかわたしの手が無意識に自分の体に伸びていった。

「ん......」

 服の上から感じる微弱な刺激。でも、今服の上からでもわたしの胸や太股を触っているこの指が砂沙美ちゃんの指だったら.....そんな想像が次第にわたしの頭の中を埋め尽くしていく。

*************

「美紗緒ちゃん.....」

 暫くベッドの上で一緒に仲良く話していた砂沙美ちゃんが、突然人が変わった様な真剣な表情になってわたしを押し倒す。

「あん....砂沙美ちゃん....ダメぇ」

「美紗緒ちゃん.....好きだよ。」

 驚きと戸惑いの混じった表情で砂沙美ちゃんを見据えるわたしに砂沙美ちゃんはそう言うと、わたしの両手を押さえ込むように握ってわたしの唇を奪う。

「ん......っ」

 わたしの唇に広がる砂沙美ちゃんの柔らかい唇と吐息の感触。はじめは軽く抵抗していたわたしも次第に砂沙美ちゃんの唇と舌を受け入れていく。

「は......ぁ.....っ」

 砂沙美ちゃんとこんなに深くキスしてる......そんな想いが頭を駆けめぐってだんだんと真っ白になっていって.....次第に砂沙美ちゃんの為すがままになっていく。お互いの唾液が糸を引いて伝わっていく光景が凄く艶めかしかった。

「美紗緒ちゃん.......いい?」

 ......砂沙美ちゃんに言われたら絶対嫌とは言えないこの言葉。砂沙美ちゃんはわたしのこくりと頷いた肯定を受けるともう一度キスして、そしてゆっくりと一枚ずつ脱がせていく。

「...............」

 一枚、また一枚と砂沙美ちゃんの前で肌を晒される度に、ドキドキと激しく心臓が高鳴っていく。

「恥ずかしいよ.......」

 やがて下着姿にされたわたしは赤くなって身を閉じる。学校とかで砂沙美ちゃんといつも一緒に着替えているのに今日は全然違う感じ......

「どうして?いつも一緒に着替えてるじゃない?」

「でも......やっぱり恥ずかしいから。」

 そのわたしの言葉に砂沙美ちゃんは少し意地悪な顔を見せて、

「......そうだ。ね、下着は美紗緒ちゃんが脱いでくれる?」

「え?」

 そ、そんな......砂沙美ちゃんの前で自分で.......
 わたしの躰が更に熱くなる。

「ほら、ここで.....美紗緒ちゃんの全てを砂沙美に見せて?出来るよね?」

「......う、うん......」

 砂沙美ちゃんにそう促されてわたしは逆らえずにすっと立ち上がり、そしてまずブラに手をかける。

「..........」

 ドキドキドキドキ......震える手で後ろのホックを外した後に片手で胸を覆いながら肩の支えを外すと、するりと地面に落ちていった。

「........ほら、手を外して」

 砂沙美ちゃんの視線の圧力に押されながら胸を隠していた手を後ろに持っていき、砂沙美ちゃんの前に露わにする。

「やっぱり胸大きいね、美紗緒ちゃん。78センチもあるんだっけ?」

 砂沙美ちゃんの突き刺さるような視線と言葉に心臓のドキドキが更に強くなる。.......それは一種の陶酔にも似た感覚。そしてそのままわたしは最後の一枚に手をかけた。
 パンティの両端に指を滑り込ませたところで足ががくがく震えて上手くずらせない。砂沙美ちゃんの目の前でわたしの一番恥ずかしいところを......そんな意識がわたしの心を揺さぶって体が思うように動いてくれなかった。
 結果的にゆっくりと時間をかけて砂沙美ちゃんの前で最後の一枚を取ったといった形になってしまい、恥ずかしさでそのままうつむいてしまう。
 ......でも、今度は別の事で頭が一杯になって更に暑くなってくる。今、見られてるんだ......砂沙美ちゃんに、美紗緒の生まれたまんまの姿を.....それだけで触れられてもいないのに、まるで全身を愛撫されている様な感覚にとらわれていた。

「綺麗だよ、美紗緒ちゃん」

「あっ.....」

 しばらくわたしの躰を見据えていた砂沙美ちゃんはそう言うと、わたしをぐいっと自分の腕に引き寄せて抱きしめた。そして砂沙美ちゃんの顔が一気に間近に迫るが、わたしは砂沙美ちゃんの視線が正視できずに視線を逸らす。しかし砂沙美ちゃんはそんなわたしの顔を強引に正面に向けて、そしてもう一度、

「本当に綺麗だよ、美紗緒ちゃん.......」

 と囁くとゆっくり唇を重ねてきた。

「ん.......っ」

 そしてわたしも砂沙美ちゃんと唇を重ねながらそのまま体を砂沙美ちゃんに預けていく。

「.......落ち着いた?美紗緒ちゃん。」

「.......うん。」

 不思議.......まだ恥ずかしさが無いと言えば嘘になるけど砂沙美ちゃんに抱きしめられていると落ち着いた気分になれる.....

「いくよ......」

 わたしの肯定と同時に砂沙美ちゃんの手がわたしの胸に延びて、

「あっ.....」

 そして砂沙美ちゃんの手がわたしの胸を優しく愛撫し始める。体に感じる刺激はそんなに強くないのに砂沙美ちゃんにしてもらっているっていうだけでいつもの何倍にも感じてしまう。

「あ.....あ........っ」

 抑えられない感覚が言葉になって砂沙美ちゃんにフィードバックしていく。

「まだ少し触っただけなのにそんなに感じる?」

 優しい愛撫を続けながら少し不思議そうに尋ねる砂沙美ちゃん。

「.....だって.....砂沙美ちゃんに.....あんっ....してもらっているから.......」

「どうして砂沙美だとそんなに感じるの?」

「......それは......」

 一瞬口ごもる。

「それは......?」

「砂沙美ちゃんが......大好きだから........」

 真っ赤になりながらぽつりと答えるわたし。いつも喉まで出かかっていたのに何時までも言えなかったこの言葉.....友達としてじゃなくて.....一番大切な人への「大好き」......

「美紗緒ちゃん......砂沙美も愛してるよ。」

 そんなわたしに砂沙美ちゃんは微笑みながら嬉しそうにそう答えると、わたしを強引に抱き寄せてもう一度キスした。

「ん.......」

 それを受けながら砂沙美ちゃんの「愛してる」の言葉で更に快感が増幅されて、わたしは完全に陶酔状態になろうとしていた。

「は......ぁぁっ 砂沙美ちゃん......んああっ」

 わたしの乳首を這う砂沙美ちゃんの柔らかい舌と、同時にわたしの一番大事な部分をなぞる右指の感触。いつも一人でしている時とは全然違う感覚に酔いしれながら、次第に絶頂が近づいてくるのを感じて来る。

「ほら.....美紗緒ちゃんのココ、こんなに嫌らしい音たててるよ。」

 砂沙美ちゃんに言われるまでもなく、さっきからくちゅくちゅという淫猥な音がわたしの耳にも.....というよりもわたしの部屋全体に響いていたけど、でもわたしにとって今はそれすら快感の起爆剤になっていた。........最早羞恥すら快楽に変わってわたしを刺激している。

「はぁ......あんっ........ふあああっ」

 もっと......見て.......砂沙美ちゃん......砂沙美ちゃんの指で.........こんなにエッチな声を挙げて悶えてる美紗緒の嫌らしい姿を..........

「あ.......あ........っ」

 だんだんと登り詰めていくような感覚。もうなにも考えられなくなって、そして頭の中が真っ白になって......

「美紗緒ちゃん.......愛してるよ........」

 そして......

「ふぁ.....ふあああああああっ!!」

 わたしを愛撫する指と同時にもう一度砂沙美ちゃんの口から発せられた「愛してる」が引き金になって、わたしは一気に登り詰めた。

「砂沙美.....ちゃ.......んっ.........」

*************

「.......はぁ.....はぁ.......」

 絶頂間の後の余韻に浸る中でだんだんと意識が現実に戻っていく。

『....また.....砂沙美ちゃんを想像して一人でしちゃった......』

「砂沙美ちゃん......軽蔑するかな......?」

 右指に付着してぽたぽたとこ零れ落ちてる自分のお汁を眺めながらぽつりと呟く。.....もしわたしが砂沙美ちゃんを想って一人でこんなコトしてるって知ったら.......いや、もしこの場に.......砂沙美ちゃんが突然やってきたとしたら......そんな事を考えていたその時、

(がちゃっ)

「やっほ〜っ♪美紗緒ちゃんあそぼっ!」

.....えっ?!

突然わたしの部屋のドアが大きく開いて、そのドアの向こうには砂沙美ちゃんがいた。

「さ、砂沙美ちゃん..........?!」

 わたしは慌てて側にあったシーツを被る。

「あれ?どうしたの?お昼寝でもしてた?」

 そんなわたしの行動にきょとんとした顔を見せる砂沙美ちゃん。

「い、いや.....その.....あはは」

 そのまますたすたと私の隣にやってくる砂沙美ちゃんにびくびくしながら愛想笑いをする。

「.......美紗緒ちゃん寒いの?」

「う、ううんそういうわけじゃ無いけど......」

 ぎこちない返答。当然思う砂沙美ちゃんの表情に不審が浮かぶ。

「.......どうしたの?」

「.....あのね、その.......」

「?」

 流石にこのままでずっとやり過ごせる訳も無いと思ったので、わたしは赤くなりながら答えた。

「実は今....シーツの下......何も着ていないから.........」

 その私の返答に、砂沙美ちゃんは何か感づいた様な顔をするとわたしの方を見て妖しく笑って、

「........ふぅ〜ん.....美紗緒ちゃん、今裸なんだ?」

「.............」

 真っ赤になって俯くわたし。恥ずかしい......

「.......それで、誰もいないお部屋で裸で何をしてたの?」

 まるで確信めいた様に意地悪な表情で問いつめる砂沙美ちゃんにわたしはただ俯きながら怯えた表情をあげる事しかできなかった。

「...........」

「答えてよ、美紗緒ちゃん。」

 急かす様に力任せにシーツを引っ張る砂沙美ちゃんにシーツを取られまいと必死で引っ張り返すわたし。しばらくそんなやりとりが続いていたが、ふと突然に砂沙美ちゃんの手が一瞬止まり、にこっとしながら

「......一人でHなコトしてたんでしょ?」

「.........!」

 と砂沙美ちゃんに核心を付かれて一瞬真っ赤になる。

「ち、ちが.......」

 そしてあわててはぐらかそうとしたが、砂沙美ちゃんはわたしが動揺してシーツを持つ手がかすかに緩んだのを見逃さなかった。

「えいっ!」

 そのかけ声とともに、次の瞬間わたしが羽織っていたシーツがわたしの体から引き剥がされてしまった。

「やあ.......っ 返して........!」

 慌てて砂沙美ちゃんの手からシーツを取り返そうとしたが、砂沙美ちゃんはそれを後ろに放り投げると同時にわたしに詰め寄って来て逆に押さえつけられてしまう。

「あ.........っ」

「違うのなら証拠を見せてよ。」

 ベッドに押し倒した形で、まるで獲物をとらえたような目でわたしを見ながらそう告げる砂沙美ちゃん。

「......し、証拠って.......」

 狼狽の表情を隠そうともせずに問い返すと、砂沙美ちゃんは口元を歪めて

「.......美紗緒ちゃんのあそこ見せてよ。それで判断してあげるから。」

「そ、そんな.......」

 ダメ......そんなの......

「ほら、早く.......!」

 「お願い許して」と許しを請うより早く砂沙美ちゃんは両足をがっしりと掴んで広げようとする。

「きゃっ! や.......ダメ........ああ......っ」

 わたしは必死で抵抗しようとしたが何故か力が入らずに、段々砂沙美ちゃんの目の前で私の両足が大きく開かれていった。いつしか抵抗を諦めたわたしは反射的に両手で自分の顔を覆う。.......そしてそのままわたしの両足は大きく開かれて、わたしの恥ずかしい所が砂沙美ちゃんの目の前で全てさらけ出された。

「くすくす。ほらやっぱり.....一人でエッチなコトしてたんでしょ?こんなにぬるぬる........」

表面を指でなぞりながら砂沙美ちゃんが囁く。

「見ないで.......砂沙美ちゃん......っ」

 わたしは恥ずかしさのあまり泣きそうな顔で懇願するが、砂沙美ちゃんはまったく聞き入れる様子も無く、

「ホント、嫌らしいよね。くすくす。」

 と言葉で追い打ちをかけていく。

「うう.....ぐすっ」

 とうとう涙まで滲んで来るわたし。でも砂沙美ちゃんは砂沙美ちゃんはそんなわたしを見て更に楽しそうな表情を見せて、そして一番聞かれたくなかった質問を浴びせて来た。

「ね、何を考えて一人でしていたの?」

「.........!」

 体が一瞬びくっと金縛りにあったかの様な感覚にとらわれて体が硬直してしまう。

「ねぇ.....どうなの?」

 少し語気を強めると同時にわたしのお豆をきゅっと力任せに摘む。

「きゃあっ!」

 その瞬間痛みと共に強い刺激が全身を走って滲んでいた涙がぼろぼろこぼれ落ちてくる。

「ほら、ちゃんと答えてよ。もう一度痛いことされたい?」

 据わった目の砂沙美ちゃん.......本気だ.......

「..........たの......」

「聞こえないよ?!」

 睨みを利かせた声と同時に軽く摘んでいた指をぎゅっと押し込める。

「ひっ..........さ、砂沙美ちゃんの事考えながら.......その.......一人で......してました........ぐすっ」

 半泣きになりながら砂沙美ちゃんに聞こえる様に答える。今は恥ずかしさよりも、砂沙美ちゃんへの恐れがわたしを支配していた。

「ふう〜ん......美紗緒ちゃんの頭の中でわたし汚されているんだ。」

「ご、ごめんなさい.......!」

 そのわたしの受け答えに砂沙美ちゃんは冷たい笑みを浮かべて、

「美紗緒ちゃんがこんなに嫌らしい女の子だったなんてねぇ。嫌いになっちゃおうかなぁ。」

 ときっぱりと言い放つ。

「ご、ごめんなさい.....ごめんなさい......お願いだから嫌いにならないで.........」

 それに対してわたしはもうただ涙をはらはら流しながら哀願するだけ。砂沙美ちゃんに嫌われたらわたし.....わたし........

「さぁ〜て、どうしようかなぁ.......」

「そ、そんな......!」  

 「もうなんでもします」。そんな言葉すら出かかったその時、

「.......なぁんてね。 .....く、くく.......あはははははっ!」

「え?」

 張りつめたような雰囲気から突如お腹を抱えて笑い始めた砂沙美ちゃんに呆気にとられるわたし。
 砂沙美ちゃんは尚もしばらく笑い続けた後、

「あはははっ だって美紗緒ちゃん本気なんだもん。......わたしが本気で美紗緒ちゃんの事嫌いになると思う?」

「え?え?.......きゃっ!」

 まだ状況がイマイチ掴めなくて困惑しているままで、わたしはどさっとベッドに押し倒されて、そして砂沙美ちゃんがわたしの目を見つめながらゆっくりとこう告げた。

「わたし美紗緒ちゃんの事大好きだよ。どんな事があっても嫌いになったりなんてしない。」

「........砂沙美ちゃん.........本当に?本当に美紗緒の事嫌いになったりしない?」

 その言葉にきゅっと胸が締め付けられながら確かめるように反復する。

「うん。だって美紗緒ちゃんとっても可愛いんだもん。それに.........」

 そこで一瞬にこっと満面の笑顔を見せて、

「とってもいじめ甲斐があるし.......ね。」

「え......?きゃあっ!」

 次の瞬間、砂沙美ちゃんに腕をぐいっと強引に引っ張られて抱き寄せられ、

「砂沙美ちゃ......んっ」

 そして砂沙美ちゃんの名前を呼び終わる前に唇を奪われた。

「ん.......んんっ........っ!」

 抵抗するまも無く今度は砂沙美ちゃんの舌が入ってきてわたしの舌と生き物の様に絡みつく。

「ん.......は.......っ あ........」

 さっきの空想の中の砂沙美ちゃんと違って少し乱暴な舌使い。まるで砂沙美ちゃんに無理矢理襲われているような.......

「はぁ.......ね、美紗緒ちゃんの望み通り......わたしがしてあげようか?」

 そして砂沙美ちゃんの手がわたしの胸を掴んで、そして妖しい笑みで砂沙美ちゃんがそう囁く。

「や.....だめぇ......っ」

 .......でも、空想の中とは違ってそのまま砂沙美ちゃんに身を預けるのは躊躇われた。何より今のわたしはいつもと少し違う雰囲気の砂沙美ちゃんが恐かったから。

「どうして?美紗緒ちゃんは砂沙美の事嫌いなの?」

 嫌いな訳なんて無い.......無いけど........

「......だって今日の砂沙美ちゃん......少し怖い.......」

「......でも、そんなわたしに滅茶苦茶にして欲しいっていう美紗緒ちゃんも美紗緒ちゃんの心の中にいるんでしょ?」

 砂沙美ちゃんがにやりとしながらそう囁く。

「......! そ、そんな.........」

 わたしはいつも一人でしている時の様な優しい砂沙美ちゃんの方が.......好き。そんな、そんなコト......

 .....でも砂沙美ちゃんの言葉にわたしの心の中で明らかに動揺の色が見えていた。すぐにそれを否定できない何かの感情が引っかかって言葉に出ない。

 もしかして、砂沙美ちゃんの言う通り、もっと砂沙美ちゃんに虐められたいという願望が存在する.......?

「わ、わたし.....そんな事.......っ!」

 そんな感情を振り払うように、わたしはがむしゃらに手足をばたばたさせて砂沙美ちゃんに精一杯抵抗する。

「ち、ちょっと美紗緒ちゃん.......っ」

「わたし.....そんな事.......ないもんっ!そんな事........」

 わたしのこのリアクションが予想外だったのか呆気にとられた表情でわたしの手足を受けている砂沙美ちゃんに、わたしはまるでうわごとの様につぶやきながらじたばたと暴れた。ほとんど赤ん坊の様な行動原理だったけど無意識に体が動いていて止まらなかった。

「もう.....美紗緒ちゃんったら暴れないでってばっ!」

 しばらく受け身で暴れるわたしを受けていた砂沙美ちゃんが、隙を突いてどさっという音と共に強引にわたしをベッドに俯せの格好で叩き伏せ、

「もう、そういう聞き分けのない美紗緒ちゃんには........」

 そして体重をかけて上から押さえつけてわたしを身動き出来なくしてから、ベッドの脇にあったリボンでわたしの両手を縛り付け始める。

「きゃっ! ....さ、砂沙美ちゃん......っ?!」

 うそ.....そんな......っ!

「いいから、ちょっと大人しくしててよね。」

 まるで小さな子供をあやす様な口調でそう言いながら、砂沙美ちゃんは手際よくわたしの両手を結んできゅっという音と共にリボンを締める。

「や、やだよこんなの、離して.........っ!」

 両手を縛られて身動きできない状態でリボンを解こうと両手をがむしゃらに動かしながら何とか首を後ろに向けて困惑と怯えの混じった声を挙げると、砂沙美ちゃんはさっきと同じ据わった目で、それでいて凄く楽しそうな表情で

「もう......美紗緒ちゃん、大人しくしていないと......またちょっと酷いコトしちゃうかもよ。」

 と言い放った。

「..........ひっ!」

 わたしはその砂沙美ちゃんの台詞に竦み上がってそのまま動けなくなってしまう。

「そうそう。大人しくしててね。」

 砂沙美ちゃんがわたしが抵抗を止めたことを確認すると、そのままわたしの両足の付け根に顔を近づけてわたしの秘所を指でゆっくりと、そしてねちっこく弄り始める。初めはしばらく入り口辺りを、そして次第に砂沙美ちゃんはわたしの割れ目を左右に広げていく。

「あ......ああっ.......」

 見られている......砂沙美ちゃんに.......わたしの.......奥まで.........

「うふふふふこんなに濡れて.....凄くえっちな感じだね。」

 そんな砂沙美ちゃんの言葉と同時に砂沙美ちゃんの突き刺さるような視線が、砂沙美ちゃんに触られている感触よりも強い刺激になって全身に伝わっていた。

「でもとっても可愛いよ。こんなに綺麗な色だし.......ね、美紗緒ちゃんの味、味わわせて。」

 そう言うと砂沙美ちゃん顔を埋めて、そして今度は砂沙美ちゃんの舌でわたしの秘所にゆっくりと這わせてくる。

「あ........ふぁああっ!」

 砂沙美ちゃんの舌がわたしの割れ目をなぞる度に、全身に電気が走ったような感覚がわたしを包む。指の時よりはるかに強い刺激。

「こういう事......して欲しかったんでしょ?」

「あ......はぁあっ」

 違うって強がりを込めた否定をしたかったけど口から出てくるのはまるで肯定しているかの様な喘ぎだけ。そしてそれに合わせて砂沙美ちゃんの舌がどんどん中に入っていって、まるで生き物の様に這い回る。

「美紗緒ちゃんの、おいしい.......」

 わざとずずっ、ずずっと音を響かせる様にしてすすりながら羞恥心を煽る砂沙美ちゃん。

「恥ずかしい......よぉっ......んっ」

 ........でも........それでも感じてる......火が出ちゃう位恥ずかしいのに........後ろ手に縛られてわたしの一番恥ずかしい所を奥まで覗き込まれて......そして砂沙美ちゃんに舌でかき回されて.......

「ああ.......っ くぁぁっ...... はぁ......はぁ.......っ」


 .......気持ち.......いい......っ
 ......最早為すがままだった。砂沙美ちゃんの舌使いに敏感に反応しながら切なく喘ぎの声を挙げる。砂沙美ちゃんはそれを見て、

「.......本当にエッチなんだから。」

 そう囁くと砂沙美ちゃんは両手も使って更に激しく攻め立てて来る。わたしの中で砂沙美ちゃんの舌が暴れ回る一方で、やがた両手がわたしの胸に延びて力任せに揉みしだく。その力が強くて痛いくらいなのが余計被虐心を煽られて、そしてわたしの体を高ぶらせていた。

「ふぁ......んっ.......くっ........はぁっ」

 もう止まらない。そのまま体の全てを砂沙美ちゃんの指と舌に委ねていって、

「砂沙美ちゃ.......砂沙美ちゃ........あああああんっ!」

 .......そしてとうとう砂沙美ちゃんの目の前で果ててしまう。

「はぁ......はぁ......っ」

「くす。いっちゃったんだ。美紗緒ちゃん。」

 わたしはまるであざ笑うかのような砂沙美ちゃんの言葉にただ赤くなるだけ。一人でしていた時よりも遙かに大きな絶頂感を感じたのが余計にやるせない気分になっていた。こんな形で.....こんなに感じるなんて.......

「今度は.....こっちは....どうかな?」

 しかしそんなわたしに構うことなく、砂沙美ちゃんの舌が今度はわたしのお尻の方に移動していく。

「や.....そっちは........あっ!」

 その中心に舌が来た時、強い刺激でわたしの躰がびくんと跳ねる。

「あらら、美紗緒ちゃん、お尻も気持ちいいんだ?」

 その反応を見て楽しそうにそう言う砂沙美ちゃん。

「.......そ、そんな事........ない.......よ........」

 今更否定しても信憑性なんて全然無いって分かってるけど.......それでもそんな恥ずかしいこと自分で肯定なんて出来なかった。

「ふ〜ん......違うっていうの?」

 案の定砂沙美ちゃんは全く説得力無いよと言わんばかりの口調で指でぐりぐりと弄りながらわたしの返答に答える。

「だっ.....て........んんっ!」

 更に何か言い返そうとした所をわたしのお尻を攻めるのを再開した砂沙美ちゃんに遮られた。
 砂沙美ちゃんの舌は最初は周りのしわをなぞる様に這い回って、そしてそのうち砂沙美ちゃんの舌がわたしのお尻にゆっくりと入ってくる。

「く......あ.......っ」

 それは砂沙美ちゃんの舌でゆっくりとこじ開けられていく感覚.......軽い異物感と同時にゾクゾクした感覚がわたしを包む。

「はぁ.......ん」

 お尻を弄られるのがこんなに気持ちいい......なんて......

「ん.....っ ほら、認めちゃいなよ。お尻弄られて感じてるんでしょ?」

「あ......っ は......ぁ........」

 ダメ.......言っちゃダメ..........っ

「素直に認めたらもっと気持ちよくしてあげる。どう?」

 もう一度砂沙美ちゃんの舌がつぷっと中に入る。

「あああっ! 気持ち.......いいです.......っ お尻.......気持ちいい......ですっ!」

 .....そしてとうとう認めてしまった。

「ふ〜ん.....美紗緒ちゃんやっぱり淫乱な子だったんだ。」

「..............」

 もう何も言い返せずにただ砂沙美ちゃんの言葉を受け止めるわたし。
 ......でも、さっきからわたしの心の中でそんな状況を甘んじているわたしもいる......さっきはどうしてもそれを認めたくなくて暴れたけど.......でも.....今は.....そのもう一人のわたしが段々強くなってきていた。恥ずかしい姿を晒され言葉で罵られて、そして体の隅々まで指や舌で弄られて.......それでも淫らに喘ぎながら身も心も汚して欲しい.......という被虐的な願望。
 次は砂沙美ちゃんにどんな嫌らしい事されるんだろう......?それがいつしか怯えから期待に変わっていこうとしていた。

「ふ〜ん........まぁいいか。約束だもんね。もっと気持ちいいコトしてあげるって。」

 まるでわたしの心を見透かしているかの様に呟くと、自分の周辺をきょろきょろし始め、そして、

「そうだねぇ.......これなんか丁度いいかな。」

 部屋の床に転がっていた一本の鉛筆を拾い上げる。

「これ、入れてみよっか?」

 そのまま砂沙美ちゃんは鉛筆の先を少し舐めると、わたしのお尻にゆっくりと挿入していく。

「ん.....っ」

 鉛筆が細い為かそれ程刺激強くは無いけど、明らかに感じる慣れない異物感。
 一人でしている時でもこんなコトした事無かったのに.......

「流石にすんなり入るねぇ。まだまだ入るかな......?」

 そう言って更に何本かの鉛筆を手に取る砂沙美ちゃん。

「え.....そんな......あ......っ!」

 わたしの声などお構いなしに一本、また一本と鉛筆を挿入していく砂沙美ちゃん。一本だけの時はそれ程強くなかった異物感も2本、3本と増えるたびに強くなる。

「くすくすくす。どお?美紗緒ちゃんのお尻えんぴつ立てみたいだよ。」

「苦......しいよ......砂沙美ちゃん......抜いて......ぇ」

 結局3本も入れられて苦しさのあまり懇願するが、砂沙美ちゃんはまるでその状態になるのを待っていたかのように嬉々とした表情で、

「最初だけだよ。すぐに良くなるから。」

 と今度は3本の鉛筆を同時にゆっくりと上下し始める。

「や.......ダメ.......くるし.....い......っ」

 砂沙美ちゃんが上下させる度に強い圧迫感が襲いかかってきていた。痛いというより苦しい......そんな感じがしばらく続き、わたしは歯を食いしばってじっと耐える。

「ほーらほーら。そろそろ気持ちよくなって来たでしょ?」

 .......そんな事無い......そう否定しようするが、わたしの体は砂沙美ちゃんの言うとおり次第に慣れてきて......今度はお尻の中が熱くなってくる様な感覚に陥る。

「は.....ぁ.........ぁ........んっ」

 そん....な......苦しいのに......気持ちいい......なんて.....

「声が変わってきたよ。気持ちいいの?」

 出し入れする速度を速めながら確信的に問いかける砂沙美ちゃん。今砂沙美ちゃんの表情は見えないけどきっと意地悪な目をして美紗緒を見てると思う。.....でも.......

「あ....は.......あっ んっ」

 だめぇ......このままじゃ......お尻でいっちゃう.......っ.

「はぁ.....はぁ.......あ.......っ」

 わたしのお尻からぬっちゃ、ぬっちゃと淫猥な音が響く様になり、そして何時しかわたしの表情が苦悶から恍惚に変わっていた。

「.....いい表情だね。美紗緒ちゃん。」

 そして不意に砂沙美ちゃんのもう片方の手がわたしのお豆をきゅっと摘んだ時、

「あ.......あああああああっ!!」

 びくんっと体を仰け反って達してしまった。

「あ.......はぁ.......はぁ.........っ」

 そのままぐったりと倒れ込むと、わたしのお尻に入っていた鉛筆がぽとり、ぽとりとわたしのお尻から離れて落ちていく。また後ろから砂沙美ちゃんに何か恥ずかしい事を言われたけど、今はそれに反応する気力が起きなかった。

 その後、砂沙美ちゃんはわたしを縛っていたリボンを解いて、

「ほら、美紗緒ちゃんばかり気持ちいいなんてずるいでしょ?今度は砂沙美に奉仕して。」

 と放心状態のわたしをころんと転がせて仰向けにすると、砂沙美ちゃんも裸になって休む間もなくわたしにまたがる様な格好で自分の秘所を押しつけてきた。

「........はい.......」

 放心状態が解けずにぼーっとした感覚のまま言われたとおりに従う。わたしの視線の先にある砂沙美ちゃんの秘所ももうすっかり濡れていて、砂沙美ちゃんの雫が太股からこぼれていた。

『砂沙美ちゃん......美紗緒をいじめててこんなに........』

 そのままわたしは吸よせられるに砂沙美ちゃんの秘所を舐め始める。はじめは軽く砂沙美ちゃんの割れ目をなぞるようにして、そして砂沙美ちゃんのお汁に導かれるままにゆっくりと砂沙美ちゃんの中に入っていく。

「あ......んっ......美紗緒ちゃん.......そこ.......っ」

 舌で奉仕する度に口の中に砂沙美ちゃんの味が広がっていき、そして泉の様に溢れ出る砂沙美ちゃんの雫でお口のまわりがべとべとになる。

 ......でもそれがわたしにさらなる陶酔を与えていた。もっと.....もっと砂沙美ちゃんのお汁で美紗緒を汚して........

「ん......んくっ.......はぁ.......っ」

 今度は砂沙美ちゃんの大きくなったお豆を舌で転がしていき、そして中にあるちいさな芽に直接触れると、砂沙美ちゃんは電気が走ったようにびくんっと仰け反りながら反応する。

「あっ!!そこ.........美紗緒ちゃ.......んっ!」

 女の子の一番敏感な部分だけあって、砂沙美ちゃんも膝をがくがくさせながらわたしの舌を受け入れていた。

「あ.......あ....... はぁ........っ そこ........いいよ.........っ」

 恍惚の表情を浮かべながら小刻みに震える砂沙美ちゃんの躰。

 やがて砂沙美ちゃんのお豆を弄るのを指に変えて、わたしの舌は砂沙美ちゃんの中に目一杯差し込んで掻き回す。砂沙美ちゃんが感じている感覚がわたしにも手に取るように感じる事が出来るのがなんと無く嬉しかったりして、こんな時は女の子同士でよかったなぁと思えてくる。

「ひ.....ぁ......っ わたし.......もう.......いっちゃいそう......だよ」

 .......もう砂沙美ちゃんも限界が近づいているみたい。

「や.....あ.......でちゃう......美紗緒ちゃん........いいよね.......?」

 それに答える代わりにわたしは砂沙美ちゃんの尿道を軽く刺激する。砂沙美ちゃんのおしっこ.....美紗緒にいっぱいかけて.......

 普通ならこんな事絶対思わないんだろうけど、今は......砂沙美ちゃんに思いっきり汚して欲しいって......それで頭が一杯だった。

「ん......っ 砂沙美ちゃん.......来て.......」

 そして砂沙美ちゃんのお豆をきゅっと思いっきり摘む。

「ひ......ひぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 その瞬間砂沙美ちゃんのお汁と同時に生暖かいものがわたしの顔にいっぱい降りかかってきた。

「あ......ああ.......っ!いっぱい.......かかってる..........」

 それを躊躇いもなく一身に受けながらわたしは恍惚の表情を浮かべる。........何となく絶頂感に似たような感覚だった。

「はぁ......はぁ.....はぁ.......」

 砂沙美ちゃんは最後にぶるっと震えると、

「とっても気持ちよかったよ、美紗緒ちゃん.......」

 そう言って顔がベトベトになっているのも構わずキスしてくれた。

 そして、しばらく唇を重ね合わせた後で、

「ね、今度は一緒に.....しよっか?」

 わたしはその言葉にこくんと頷いて大きく両足を開き、そして砂沙美ちゃんが自分の秘所をわたしの部分に合わせてくる。

「あんっ.......」

 お互いのお汁が混ざり合ってぐちゅぐちゅという音をたてながら擦れ合う。

「あは.....下のお口でキス......してるみたいだね。」

「う、うん........」

 一瞬顔を赤らめて頷くわたし。......確かに砂沙美ちゃんの言うとおりなんだろうけど改めて言われると凄く恥ずかしかった。

「ほら、もっと動かして。お豆とお豆が擦れるように。」

 その砂沙美ちゃんの恥ずかしい言葉に耳まで赤くしながらも、言葉通りに辿々しく動かしていく。さっきまでしてた事と比べると刺激は微弱だけど.......すごく変な気分になる。

「んんっ.......」

 そうやって動かしてるうちに、わたしの手が無意識に自分の胸に延びていく。この体勢だと砂沙美ちゃんを抱きしめたりキスしたり出来ないので、その何となく物足りない手持ちぶさたを補うために。

「あ.......はぁ...あ......っ」

 自分で胸を優しく揉んだり、自分の乳首を軽く摘んだりすると、一緒に砂沙美ちゃんと擦り合わせている快感が増幅している様な感じになる。
 そして次第に自分の胸を弄る手が激しくなり、それに合わせて呼吸も荒くなってくる。

「あん.....美紗緒ちゃん自分でそんなに激しく.......ホントに....ん....えっちなんだから........」

 わたしの様子を見た砂沙美ちゃんが意地悪気にそういうけどもう止まらなかった。躰に感じる快感を貪るように求めて、そして感じてる。

「はぁ.....はぁ.......ん.......いい.......いいよぉ.......っ」

 再び自分の体が火の様に熱くなって頭の中が何も考えられなくなって.........

「ひぁっ......美紗緒ちゃん.......あん.......っ わたし.......ん........」

 意識的にお豆同士を擦り合わせるようになって、撫でている乳首を痛いくらい摘んで.....

「砂沙美ちゃん.......砂沙美ちゃん.........っ!」

 .......そして恍惚と陶酔の狭間で段々と登り詰めていく。

「ダメ.......いっちゃうっ...........!」

「砂沙美ちゃん......一緒に.......一緒にぃ.........っ!」

 やがて何もかもが真っ白になって.......

「ふああああああああああっ!!!!!」

 

*******

「はぁ....はぁ.....っ」

 また.....しちゃった.......しかも今度は砂沙美ちゃんに虐められるコト想像して.......しかもあんなに過激な.......

『...........』

 .....一体どっちがわたしの本当の望みなんだろう.......?砂沙美ちゃんにだったらどんなコトされてもいいって事なのかな......?

そんな事を漠然と考え始めたその時、

がちゃっ

「やっほ〜っ 美紗緒ちゃん♪」

 .........え?!


********美紗緒・あげいんに続く(嘘^^;)************



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