閲覧室限定魔導物語DOMARA 「人魚な恋の物語」

 

*****ある森の湖のほとり

ふう......すがすがしい朝だな。たまには早起きも悪くないか......ん?(湖の畔に人影があるのに気付く)......こんな所に誰かいるのか?

******魔導物語DOMARA「人魚な恋の物語」*******

(ぴちゃん)ふぅ......今日も一人ぼっち.....か........

(ぼんやり湖に映る自分の姿を眺めている)

お友達が欲しい.....って思ってもこんな所まで人は来ないわよね.......ぐすん......寂しい.......

.....現れないかな......私の......

(と、その時)

お前、そんな所で何をやってるんだ?

えっ?(慌てて振り向く) あ.......(人間の方だ......)

この森はあまり人が寄りつかない場所のはずだが.......ん?お前は....うろこさかなびと.....か?珍しいな....(まじまじと見つめる)

あ、あのあのあの.....その....(もじもじもじ)

ま、俺には関係ないか.....じゃあな(すたすたと立ち去ろうとする)

あ.....ま、待ってください......!行かないで.....

あん?俺に何か用か?(じろ)

あ、あの.....そのぉ.....(もじもじもじ)

俺は忙しいんだ。用が無いならもう行くぞ。

ま、待ってくださいぃ.....あの.....その....

なんだよ?

あの....よろしかったらお友達.....い、いえせめて少しだけお話相手になっていただけませんか?

(がくっ)な、何かと思えば......くだらん。俺様はそんな暇は.....

お、お願いです......行かないで下さい(涙ぼろぼろ) ほんの少しだけでいいですから.......

だぁっ!そんな事位で泣くな! ......ったく、少しだけだぞ。(すたすたと近寄って隣にどかっと腰を下ろす)

あ、ありがとうございますぅ。人間の方とお話しするの本当に久しぶりなんです......

そりゃこんな所に人なんて滅多に寄りつかないだろうからな。(ぶっきらぼうに)

......はい。だからこうしてあなたとお話出来るのがとっても嬉しいんです(にこっ)。あ、自己紹介してませんでしたね.....私.....うろこさかなびとのセリリといいます。あの.....よろしかったらお名前を教えていただけませんか?

ん?俺か?.....俺様は闇の魔導師シェゾ・ウィグィィ。いずれ更なる力を手に入れ世界一の魔導師となる者だ(アルルの力を手にしてな)。ふっ....(キラーン)

へえ.....世界一ですかあ?凄いですねぇ☆尊敬しちゃいますぅ(キラキラ)

そ、そうか?そうだろうとも。はっはっはっ(ゆーか考えてみたらこういう反応されたの初めてだなぁ......「なーにを他力本願のくせに偉そうなこと言ってんじゃないわよこの変態魔導師(ルルー)」とか「きゃー変態が出ましたわ変態が....みなさーんここに変態が出てきましたわよーっ(ウイッチ)」とか「きゃはははははシェゾばっかじゃなーい?(ドラコ)」とか......うっ、思い出したらムカついてきた.....むぐぐぐぐぐぐ)

.....あ、あの....どうかなさいましたか?(汗)

(はっ)い、いや、何でもない......こっちの話だ。で、何の話をするんだ?

そうですね.....(にこにこにこ) よかったらシェゾさんのお話を聞かせてくれませんか?

俺の.....?うーん.....?

どんな事でもいいんです(わくわく

そうだなぁ......じゃあ.......

(延々と話し始める)

.....という訳で俺様は新たな力を得たわけだ。これで又一歩世界の王者に近づいた訳だな。

うんうん。凄いですねぇ(一生懸命聞いている)

(こいつ......こんな他人のどうでもいい話にも真剣に耳を傾けて.....それほど話し相手が欲しかったのか?).....っとっ、気付いたらもうこんな時間か......思ったより長居しちまったな(すくっと立ち上がる)。じゃな、俺はそろそろ行くぞ。

あ、あの.....(もじもじ) その......

ん?

あの.....私、明日もここにいますから.....シェゾさん、その......良かったら.......

ふんっ、生憎俺様はそれ程暇じゃない。今日のは俺のただの気まぐれだ(すたすた)。

で、でもでも私.....ここにいますから......あの......

お前が何処に座っていようとお前の勝手だ。じゃあな。(後ろ向きで手を振って立ち去っていく)

............

 

******で、次の日

わぁ.....シェゾさん、きっと来てくれるって信じてました......嬉しいですぅ(にこにこにこっ)

(.......なぜ俺はここにいる?(汗))うーむ.....ま、来ちまったものはしょうがないか(何となく釈然としないが.....)

じゃあ今日もお話してくれます?(わくわく)

(はぁ)しゃーねぇなぁ.....んじゃ今日は......

(んで、何だかんだで日没)

ちっ、今日も結局ここで過ごしてしまったか......

今日も凄く楽しかったですぅ。あの、私明日もここに.......

ふん、そう毎日つきあってられるか。じゃあなっ(くるっ)

はい.....っ(にこにこっ) では又......

ふんっ、勝手に言ってろ(すたすたすたすた)

 

*******次の日

へぇ〜っ、シェゾさんって本当に色々物知りなんですねぇ

(......一体俺はここで何をやっている.......?(汗))

ねね、他にお話ありませんかぁ?(ねっねっ)

うーん.....って前からずーーーっと俺が喋りっ放しじゃねーか。お前は何か無いのか?

私......ですか? ......私はずっと独りぼっちだったから.......思い出と呼べるようなものは....(しゅんっ)

ずっと独り.....ねぇ。俺ももう長い年月独りで生きているが別に辛いと思った事は無いがな。(ぼーっと湖を見つめながら)ま、所詮最後まで頼れるのは自分自身だけだしな。

お強い.......んですね。私は独りでいると寂しくて.....不安になって......

自分がまだまだ未熟な証拠だな そんな事じゃ.....

......でも最近は毎日がとても楽しいんです。だってここで待っているとシェゾさんが来てくれるから...... ただ一緒にこうしてお話しするだけで凄く幸せなんです......(恥ずかしそうに微笑む)

(どきっ)ふ、ふんっ単純な奴(目を逸らす).......大体明日も俺が来るって保証なんて何処にもないだろうが?

い、いえ.....私.....信じてますから.......(ぽっ) きっと又来てくれるって......

たかだか3日かそこら前に出会った奴をそう簡単に信用出来るもんかねぇ....(立ち上がりぱんぱんっとズボンを叩く) ま、考えてみたら俺の周りにはそういう奴らが多いみたいだが。

あ、もう行ってしまうんですか......あの.....その.....

ふんっ、明日もここにいるんだろ?

はい。待ってますね♪(にこっ)

気が向いたらな。(くるっすたすたすた)

(後ろ姿を見守りながら)にこにこにこ

 

(で、夜。シェゾの家にて)

あーどうしちまったんだ俺は.......(鏡を見ながら) 俺は闇の魔導師シェゾ・ウィグィィィ.....だよなぁ......あんな所で毎日あんな小娘の相手をしている場合では無いはず......

(でも最近は毎日がとても楽しいんです。だってここで待っているとシェゾさんが来てくれるから...... ただ一緒にこうしてお話しするだけで凄く幸せなんです......(恥ずかしそうに微笑む))......あの時のセリリの顔......ちょっと可愛かったかも.......はっ!(ぶんぶん)な、何を考えているんだ俺は.....俺は闇の魔導師......(以下暫く繰り返し)

.......よし、これで大丈夫......これでもう自分でも不可解な行動は......ってああっもうこんな時間じゃねーか!早く寝ないと寝坊しちまう....(いそいそ)......って(布団を敷く手が止まる)何のためにだよ?(汗) 大体闇の魔導師の俺が早寝早起きしてどーするってんだよまったく。よーしっ、決めた。今日は朝まで起きていてやる。って事で今日は徹夜で魔法書でも........これで狂った調子も元に......もど........ぐう........

 

(そしてすがすがしい朝^^;)

で、何で目が覚めちまうんだよぉぉぉぉぉ!!!(うがーーっ) ......ゆーか俺はセリリに何か呪いでもかけられているのか?......ふっ、闇の魔導師の俺様が呪いになんて笑い話にもならねーな。うーん......(しばらく考えて)

......目が覚めちまったものはしょうがない。とりあえず行くか.......(とぼとぼ)

あ、おはようございますシェゾさん。すがすがしい朝ですね☆(嬉しそうに)

あ、ああ......(何時の間に俺はこんなに健康になっちまったんだ?)

今日は私お茶を淹れてきたんです。一緒に飲みませんか?(にこにこっ)

そ、そうか.....(.....ま、いっか。こういうのも悪くない......かも......)

 

******そんなこんなで数日たって

よおっ、セリリ(すちゃっ)

あ、シェゾさん♪(読んでいた本をたたんで)毎日来てくれて本当に嬉しいです(にこにこ)

ふ、ま、気にするな。......ん、何読んでたんだ?

えへへ。これですぅ。(表紙を見せる)

『人魚姫』.......?童話か.......

はい。素敵なお話ですよねぇ。私もこういう恋愛してみたい......(うっとり)

人魚姫は愛する王子様の為に自分の美しい声と引き替えに人間になる薬を手に入れた.....か。そこまでして人間になりたいもんかね?

ええ.....私も......もし.....人間になれたら.....そうしたらシェゾさんと....(かああっ)

(どきっ セリリが人間に.......(思い浮かべる)どきどきどきどき)はっ......(ぶんぶんぶんっ) ふん、無い物ねだりしても時間の無駄ってもんだ。

.....(しゅん)そうですね......

.....それに、俺は別に今のままでもかまいやしない.....(ぼそっ) ってな、なんでもないっ(汗) ......あ

シェゾさん......(ぎゅっと抱きつく) ありがとう.....

せ、セリリ?(あせあせあせっ) あの....その.....何だ.....(真っ赤)

......でもホントに何の方法も無いんでしょうか......?その為だったら私.......

.....人間になる薬......か

ありますわよ。(不意に背後で)

え?(振り向く)

ありますわよ。人間なるお薬(にこっ)。ただし.....

どわああああああ ウ、ウイッチ!!(ずざざざざざざざざっとセリリから離れる) お、お前何時からそこにいた?!(おろおろおろ)

(あーらいい慌てぶりっ うくくくくく) 少し前からですわ。魔法薬の材料の薬草を採りにこの森に来ていたら見たことのある人影があったものですから。

.....ってえコトは?(汗)

くすくすくす ぐいっと抱き寄せて「俺は今のままのお前でかまわないさ......」だなんて......なかなか格好良かったですわよ。くくくくく これはいいお話の種が出来ましたわねぇ。

そ、そんなぁ....恥ずかしいですぅ....(ぽっ)

こらぁ抱きついたのはこいつの方からだろうがぁ!勝手に脚色するなぁ(怒)

結果は同じ事だからかまいませんわ。それより.....

全然違うっつーの!! ま、まぁいずれにしてもと、とにかくこの事は誰にも.......

ま、とりあえずそれはいいとして........

全然良くねーーーーーーー!!(うがあああああああ) はっきりしろぉぉぉぉぉ

あーもう五月蠅いですわね(シェゾをぐいと押しのけて) で、あなたを人間にする薬はある事はあるのですか.......ちと簡単にはいかないんですのよね......(考える仕草をしながら)

簡単にはいかないって......?

この魔法薬を作る触媒がね......1つだけ手に入れるのが大変難しい薬草があるんですのよ......あの魔法薬を作るにはメタモル草っていう薬草が必要なんですけど......

メタモル草?変化の力を持つ幻の薬草って言われているあれか?

幻......の薬草?

そうですの。この薬草は生き物の姿を変えてしまうという不思議な魔力を持った薬草なんですけど......かなり特殊な環境下でしか育たないらしく滅多にお目にかかれない代物なんですのよ。

うーん.....俺も現物を見たことないからなぁ......

なんですけど、実は耳寄りな情報がありまして、なんでもエリアス遺跡にメタモル草を見たっていう話しがあるんですの。

エ、エリアス遺跡って......あのダル・マウンテンの奥地にあるあれかぁ?(汗)

エリアス遺跡?どんな所なんですかぁ?

......古代文明の遺産が眠っていると言われる遺跡なんですけどね.....あそこは現在魔物の巣窟になってるんですの。しかも他の所とは比較にならない程強力な魔物もコロゴロいる為、冒険者も滅多に立ち寄らない危険な場所ですわ。

......しかも確か奥にはガーディアンドラゴンがいるんじゃなかったか?

ど、ドラゴン?!

みたいですわね......遺跡を守る守護神として強力な力をもっているみたいですけど......まぁ別に戦う羽目になるとは限りませんけどね。どうします?情報の信憑性は高いですわよ。

..........うーむ.........

そ、そんな危険な場所になんて.......シェゾさん、私......

(ふっ)ま、しょーがねーか。乗りかかった船だ。ここは一つ俺様の天才的能力で採ってきてやろうじゃねーか。

そ、そんな.....シェゾさん?

ほほう。さすがですわね。ではメタモル草を無事採れたら私の所へ来て下さいな。この子が人間になる魔法を作って差し上げますわ。

や、やめて下さい......シェゾさんにもしもの事があったら私......(涙うるうる)

ふんっ、俺様の腕をもってすれば大した仕事でもねーよ。すぐに採ってやるから俺様の力を信じて大人しくウイッチの所で待ってな。(古代文明の財宝が眠っていると言われている場所だからな.....うまくいくとついでに新しい力も手に入れる事が出来るかもしれないしな)

......シェゾ......さん......

うんうん。それでこそ男ですわね。ではこれをお渡ししますわ。エリアス遺跡までの地図ですの。遺跡も入り口付近なら網羅してますわ。現在この遺跡について分かっているすべての情報もここに書き込まれていますから。

......なんだ随分用意がいいな?

それで.....その......もし見つけたら少し余分に採ってきていただけたらありがたいんですけど......(もじもじ).....ね?(きらりん) あんな貴重な薬草滅多に手に入る機会なんてありませんもの。

.....(汗) それがお前の本当の目的か.....

え?オホホホホそ、そんな事ありませんわ(汗)。まぁ、魔法薬を作る代わりのギブアンドテイクって事で......ね?(お願いっ)

(はぁ.......)ま、いいか。んじゃ行ってくるわ。2〜3日位で帰ってくるから待ってなよ。.......?セリリ?(不意に抱きつかれる)

気を付けて.....危なくなったら絶対諦めて帰ってきてくださいね。私......

ふっ、この闇の魔導師シェゾ・ウィグィィ様に不可能の文字なんてねーよ。じゃなっ!

(走り去っていくシェゾ)

......シェゾ......さん........

......しかしまさかあのシェゾがホントに行くとは思いませんでしたわね.......不吉な事でも起こらなければいいですけど.......(汗)

 

******そして

......うーん......と大見得はきったもののエリアス遺跡は流石に今の俺様ではちと辛いかもな......ましてやガーディアンドラゴンとやり合う羽目になっちまったら......

......こうなったら........これしか手はないか......

*****アルルの家

(どんどんどん)

はーい、誰だろ?(ガチャ)ボクに何かご用.......

アルルーーー!!今すぐお前が欲しいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!(がばっ)

きゃああああああああ!!!

(.........で)

ふんふんふん.....つまりセリリちゃんを人間にする為にメタモル草を採りにエリアス遺跡に行くんだけど今のままじゃ心細いからもっと力が欲しいって訳ね。

......そ、そういう事だ....(ばよえーんされ済み)

なるほど。........そういう事ならボクも協力してもいいよ。(にこっ)

(がばぁっ)そういう事ならアルルぅぅぅぅお前の力.....この俺に...........(どかどかどかどかどか)ぐはあっ

はぁ....はぁ.....はぁ なんでいつもそうなるのよぉ? ボクの魔力は上げられないけど、その代わりに.......

へ?

 

......で、どうしてこの私まで付いて行かなきゃいけないわけ(ふーっ)?

まぁいいしゃないルルー。どうせ暇だったんでしょ?

一体これはどういう.......?

だから、魔力を上げる代わりにボク達が協力してあげるって言ってるの。3人で力を合わせればきっとなんとかなるよ♪

じ、冗談じゃない。俺は馴れ合いはゴメン.....ぐふっ(ぐしゃっ)

(ぐりぐり)あーら好意でわざわざ手助けしてあげようっていうのにちょっと図が高いんじゃな〜い?んん?

く....ルルーてめぇ......

普通なら土下座して靴でも舐めてもらう所なんだけどねぇ? ん〜?(ぐりぐりぐり)

むきぃぃぃぃぃ!!

も、もう二人ともやめなよ(^^;) とにかく、今回は1人じゃどうにもならないんだから.....ね、シェゾ?

......ふんっ .....ぐえっ(ぐしゃ)

それはいいけど......(ぐりぐり)エリアス遺跡って強力な魔物がゴロゴロしてんでしょ?大丈夫なの?

ル、ルルー.....てめぇぇぇ(ぐりぐりぐり)

うーん......一応ボク今回はウラノススタッフ持ってきたから大丈夫....だと思うけど......

ま、私もクイーンナックル付けてきたし....なんとかなるか。いつぞやのヨグス相手にするよりは全然マシでしょうしね。......誰かさんは闇属性のせいで全然役に立たない事もあったけど......ねぇ?(ぐりぐり)

て、てめぇ.......ルアク・ヴォイドとリバイアで戦闘を有利にしてやったのは誰だと思ってやがる......!

そうねぇ。「サポート役」としては少しは役に立ったかもねぇ?オーッホッホッホッ

くっ.....いつか泣かす.......!(涙) ぐえ(みしっ)

あんたが私に刃向かおうなんて100万年早いのよ。んん?

もぉ〜(^^;) と・に・か・く、気を引き締めて行こー! おー!(ガッツポーズ)

ふん、俺様の足引っ張るんじゃねーぐええっ(ぐしゃっ)

誰に口を利いているのかしら?シェゾ君?(ぐりぐり)

てめーいい加減にしやがれ!ぐふっ(ばきっ)

話が全然前に進まないからもう行くよぉ(まったく仲がいいんだか悪いんだか^^;)

 

******エリアス遺跡

......ここが.....エリアス遺跡.......ボク始めてきたよ.......

人跡未踏な感じの場所だからねぇ ......しかしなーんか強い威圧感を感じるわね...... 強力な魔物の気配......か

ふん.....早くも怖じ気づいたか.......ぐわっ!(ばきっ)

ねぇ.....でもメタモル草って何処にあるのかなぁ?結構広いみたいだけど.......

メタモル草は極めて特殊な環境下で育つ植物だからな.....多分遺跡の中のどこかの閉鎖空間で偶然メタモル草に適応した環境を作っている場所があって、そこに生えていると考えるのが妥当だろうな。

んじゃ入りましょうか?扉開けるわよ.....(ギィィ)

(扉を開けた瞬間、中から数匹の魔物が襲いかかって来る)

きゃっ!

.....ちっ、いきなりかよ......

行くわよっ!

いっけーっ ライトニングっ!

お前が欲しい!!(注:攻撃技デス)

スピンブレイドっっ!!!

(魔物はあっさりばたんきゅー(全滅))

ふう.....いきなりだもんなぁ......びっくりしたぁ....(汗)

先が思いやられるわねぇ.....

ふん、この程度の雑魚共でオタオタしてられるか。行くぞっ!

しかし.....くすくすくす

......何だよ?(汗)

別に.....あんたでも人のために戦うこともあるんだってね(にやり)。

ふ、ふんっ 勝手に言ってろ!先行くぞ!(ずんずんっ)

くすくすくす(後ろで笑いを噛み殺す二人)

 

(で、そうこうしているうちに遺跡の奥の方まで辿り着く3人)

.......あれ?何か雰囲気変わったね........景色が.....っていうんじゃ無くて.....感覚が何か違う.......(きょろきょろ)

そうね.....不思議な感覚.......まるで別世界みたい.......

......魔導力の密度が外より濃いみたいだな......それに室内なのに空気も驚くほど澄んでいる......どういう理由でこうなっているのかは知らないが......どうやらここら辺みたいだな.....メタモル草が繁殖している場所は......

とりあえずガーディアンドラゴンとかにも出くわさなくて済んだみたいだしね☆

そうかしら.......(汗)

ああ.....暗くてよく見えないが、この広間の向こうからとんでもない気配を感じるぞ.....(汗)

え?ええ?(きょろきょろ)

ね、ねぇ.....段々......近づいて来てない?(汗)

そ、その様だな.......来るぞ!(剣を構える) ......なにっ!

ゴオッ(エネルギー弾が飛んでくる)

うわぁぁぁぁぁああああ!

きゃあっ!

.....ち、いきなりかよ......うわあっ!

(巨大な龍が前方から現れる)

グルルルル.....

こ、こいつがガーディアンドラゴンか?!

うわぁいかにもって感じ......(汗)

ガァァァァァァァァァッ!(咆吼)

遺跡を守る守護神.....ね。しかしもの凄いプレッシャーをあたりに撒き散らしてるわね......普通の人間だったら見ただけで動けなくなりそう.....(冷汗)

警告 警告......ココヨリ先ハ立入禁止区域.......侵入者ヨ速ヤカニ立チサル事ヲ警告スル......サモナクバ......

な、何よこの喋り方?(汗)

こいつは......どうやら強力な魔導力を使って人工的に作られた化け物の様だな......

強制排除モード起動マデアト10秒.....9.....8......7.....

ど、どーする?(あせっ)

6....5....

どうやら話の通用する相手じゃなさそうね......

4....3.....

意志を持たない人形か......どうやらここを通りたかったらやり合うしかなさそうだな.......準備はいいか?

2....1.....

だ、大丈夫だよね。ボク達だって......

さあな.....やってみない事にはな......

警告無視ト見ナシ強制排除モードニ移行.......(ピピピ) ターゲット確認......排除シマス

来るわよっ!(ばっ)

ち、こうなったら先手必勝!いくぜっ!(だっ) 闇の剣よ.....切り裂けっ!!!

はぁぁっ 連撃雷神拳!!

え、えっとえっと.....(あせっ) アイスストーム!

(シュウウウウ) ダメージ軽微......

どうだっ!.......げ、全然効いてない?!

そんな......!

反撃......(ドラゴンの口に波動エネルギーが集まっていく) ゴオオオオオッ(波動のブレス)

うわあああああっ!!!(アルル)

くっ.....防ぎきれ.....きゃああああっ!(ルルー)

ぐわああああっ!!(シェゾ) く......リバイアっ!!(防御力上昇魔法)

(吹き飛ばされながらもなんとか持ち直す3人)

はぁ....はぁ......びっくりしたぁ.......

くっ、防御力だけでなく攻撃力もなかなかのものですわね....(汗)

小手先の技じゃ通用しないか......もう一回行くぞっ!(だんっ)

今度はちゃんと......ダイヤキュート(攻撃力上昇)......ジュゲムっ!!!

行くわよ.....闘気放撃!!

いっけーーーっ!アレイヤード!!!

(ズドォォォォォォォォン)

......やったか?

いや、まだよ!.....あれ!

(ピピピピ)ダメージ修復.......敵レベルBランク以上ト認識......排除レベル2に上昇........反撃カイシ.....(翼を羽ばたき始める)

何......?

(ドラゴンの翼から無数の羽が飛んでくる)

うわっ!厄介な攻撃してきやがる......!く......(クリスタルの剣で必死で振り払う)

ハーピーのフェザーショットと比較にならないほどの数ですわね.......(必死で回避している)はっ、大丈夫アルル?!

え......あの.....ち、ちょっと(あせ) こんなのどうやって防いだら......きゃあっ!(多数の羽が飛んでくる)

アルル、危ねぇっ!!(ドンと突き飛ばす) .......ぐっ!(その時に何本か刺さる)

シェゾっ!

アルルっ無事なの?!

かばった俺の方を心配しろっ!つっ.......!(がくっ)

ご、ゴメンね.....シェゾ......(おろおろ)

ち、足引っ張ってんじゃねーよ.......ぐ......(傷口から血が流れ落ちる) 

大丈夫?今ヒーリングかける.......

(その時ガーディアンドラゴンの体が光り始める。そして........) 強制排除.......!

.......えっ?

ドオオオオオオオオオオオオン(7色の大爆発が起こる)

......!うわ....(叫び声も爆音にかき消される)

 

(シュウウウウ パチパチ......)

......生きてるか......?アルル.......ルルー? はぁ.....はぁ......

な、何とか.......(きゅう〜) シェゾの防御魔法が無かったらボク達跡形も無く吹っ飛んでいたよ.......(ぐるぐる)

(ガランと瓦礫を押しのけて)......まったくとんでもない化け物ですわね........死ぬかと思いましたわ.......

.......ふっ、お前等思ったより頑丈に出来てるみたいだな(にっ)

サタン様とラブラブになるまで死ねるもんですかっ.....よっと(飛び起きる)

再度警告.....直ニコノ場ヨリ立チサレ......繰リ返ス.......

.....でもどうする?今度あんなの食らったら......

さっき私達が与えたダメージも殆ど回復しているみたいね.......もの凄い生命力だわ......(汗)

......こうなったら一か八か......俺達の最強の技を連携させて一気にぶつけるしかないか.......アルル、ルルー、俺に力を貸してくれるか?

え...... う、うん!もっちろん☆

あーら、最後の台詞が良く聞こえませんでしたわねぇ......もう一度良く聞こえるように大声で言って下さるぅ?(大袈裟に耳を傾ける仕草で)

だ、黙れ.....ぐえっ(ぐりっ)

ほーら、シェゾ、「お願いですからどうか力をお貸し下さい美しいルルー様」言ってご覧なさい。オーーッホッホッ(ぐりぐり)

むきぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!ルルー貴様ぁっ!(号泣)

もーこんな時まで止めなよぉ(^^;) とにかく、3人の力を合わせればきっと........ねっ!(ガッツポーズ)

ま、しょうがないわねぇ(ふうっ).....今回は貸しといて上げるから恩に着なさいよシェゾ。

この俺様の真の力......とくと見せてやるぜ......!

ぐーーーーーーーーーっ☆

あ?カーバンクル......お前いたのか? (ばきっ) いてぇっ!(カーバンクルに殴られた)

いっくよーーーーーーーーっ!!

再度ノ警告無視......目標ヲ完全排除.......排除レベル最大ニ上昇......(ピピピ)

行っけぇーっカーくん!

ぐーーーーーーーーーーーーーーーーーっ☆!!(カーバンクルビーム)

(ピピピピピ)ダメージ量大......修復モード移行......

.......はぁぁぁっ.........(だっ) 女王乱舞っ!!!

いっくよーーーっ! ばよぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!(ズドォォォォォォォォン)

グ.... ォ........ キケン......ダメージ量......修復許容範囲をチョウ.....エツ......

今よ.......シェゾ!(2人同時に)

.......はぁぁぁぁ闇の剣よ.......我に力をっ!!(だんっ) アレイヤードスペシャル!!!!(解放された闇の魔力と同時に何体ものシェゾの残像が敵を切り裂く)

グォォォォォォォォォォン.........(ドドーンとその場に崩れる)

やったあっ!

ま、当然ですわね......(扇子をパタパタ)

はぁ....はぁ.....はぁ......まったく.......手こずらせやがって.........ふう.....

ねえねえ、先に行ってみようよ♪

ああ......もう障害は出てこないだろうしな.......

 

*****で、広間の先

(3人の目の前にどーんと大きな扉が現れる)

ほぇ〜おっきな扉......メタモル草はこの向こうかなぁ?

おそらくな。んじゃルルーいつもの馬鹿力で頼む.......ふげっ(ばきっ)

馬鹿力とは何よ馬鹿力とは!いっぺん死んでくる?ああん?(ゆっさゆっさ)

言葉のアヤだってば。もう何でもいいから開けてくれぇ〜(泣)

あれ?これ魔法の扉みたいだよ.......え〜と、確か......こうだっけ?えいっ☆(呪文を唱える)

(ゴゴゴゴゴ...... という音と共にゆっくりと扉が開いていく)

を、開いた.....?

アルル.....あんたいつのまにこんな魔法.....

ほらほら、いつぞやにウイッチと一緒にココチョイの街の大魔術大会に出た時に解錠の魔法を手に入れたじゃない♪あれ使えるかなぁと思って.....

あ、そういえばそうだったわね.....確か何でも開くっていう魔法だったわよね......ドラコを助けるのに使っただけかと思ってたらちゃっかり自分のものにしてたのね。

えへへ(照れ照れ)。

お、おい.....見ろよ......これ......(開いた扉の向こう側を指さしながら)

うわぁ.......すごーい......

(扉の先にはメタモル草が辺り一面に生い茂っていた)

これ.....全部あの幻と言われたメタモル草......?(へぇ.....と感心しながら辺りを見回す)

......花壇の跡や水路も完備されている所等を見ると......どうやらかつてここでメタモル草が人工的に栽培されていた様だな.......さっきのガーディアンドラゴンはここを守っていたって訳か。

でも何にせよ良かったね、シェゾ。これでセリリちゃん人間になれるよ!

......とりあえず持てるだけ持って帰るとするか......

いいの?せっかくだからもうちょっと遺跡を探検しない?他のお宝が見つかるかもよ?

それもいいかもね.....どうする?シェゾ?

俺はもう疲れた......目的の物は手に入ったし俺はさっさと帰るぞ。

ふふっ、そう言いながら実は一刻も早くセリリの元に帰りたいんでしょ?

ば、馬鹿を言うな!そ、そんな事......(汗)

あーそうだった。気が利かなくてゴメンね.....愛するセリリちゃんが待っているもんねぇシェゾ?うふふふふふ

か、勝手に言ってろ!(真っ赤) ふんっ、つきあってられるか!(メタモル草をかき集めてさっさと行ってしまう)

く、くくくくく......あはははははは シェゾかわい〜(後ろで爆笑する二人)

 

*****で、ダル・マウンテン下山後(夕方)

ふう〜(深呼吸) 結構危ない目にあったけど何はともあれ無事に目的を果たせて良かったね〜

まったく今回は疲れたわ.......一生恩に着なさいよ、シェゾ?

ふんっ、この程度俺様1人でも何とかなった......かもしれないがとりあえず礼を言ってやろう(ぷいっ)。

まったく素直じゃないわねぇ(ふぅ)

あはは。シェゾらしいよ(^^)。んじゃ後は頑張ってね、シェゾ(にこっ)。

あ.....ああ.....じゃあな。(自分の分のメタモル草を持って2人から立ち去る)

.....しかしあのシェゾがねぇ.....ああも変わるものかしら?

うーん.....でも......ちょっと格好良かったかも.....ね。セリリの為に戦った今回のシェゾ。

(ウイッチの家)

まぁまぁまぁシェゾ。生きて帰ってきたんですわねぇ(感心した表情で)。

当たり前だ!ほら、メタモル草採って来てやったぞ。(ウイッチに投げ渡す) 余りはくれてやる。持ってけ。

おお、これはまさしく.......!幻のメタモル草!さすがですわね......良かったですわねセリリさん。これであなたも.....

ぐす..... シェゾさん......っ!

セリリ?.......うわっ(呼び終わる前に抱きつかれる)

良かった.....無事で.....本当に.....ぐすっぐすっ 本当に心配していたんですよぉぉぉぉ(えぐっえぐっ)

ふん、俺様を信用して待っていろって言ったろ?この程度の事なんざ俺様にかかればものの数には入らねーよ。(ふっ)

ぐすん.....でも.......

くすくす。今のあなたのそのボロボロの服&傷だらけの姿だとまったく説得力ありませんわねぇ。まるで命がけの旅から帰ってきたって感じですわよ♪

え?(はっと自分の格好を確認) し、しまった......! 一端帰って着替えてくれば良かったか......あ、あのなセリリ.....これは....(汗) う....(ぎゅっと抱きしめられる)

危なくなったら諦めて帰ってきてって言ったのに.....シェゾさんがいなくなる位なら私.....人間になんてなれなくても......ひっくひっく

......心配かけて悪かったな.....でも俺はこうしてちゃんと帰ってきたろ?

ぐす.....はい.....でも、もう何処にも行っちゃ嫌ですよぉぉ(うるうる)

(セリリ.....)ほら、もう泣くなよ(ぽんっ) ......今度どっか行くときはお前も連れてってやるから。(ちと照れながら)

......シェゾさん......ぐすっ....嬉しいです.....うわぁぁん(シェゾの胸で泣きじゃくる)

だから泣くなって言ってるだろーが(^^;) まったく.......

あらあら、見せつけてくれてますわねぇ.....(ふう) ....そんじゃお邪魔な私は魔法薬の精製にでもかかりましょうかね。ええと.....精製法が書かれたページは.....っと。 ふんふん......ってあれ?......これってまさか(汗)

 

******2時間後

おせーな.....何やってんだか......(イライラ)

......でも作るの結構大変みたいですよぉ?「こんな高度な魔法薬を作れるのは世界広しと言えどそうザラにはおりませんわよ オーホホホホ」ってウイッチさんおっしゃってましたから。

......(ホントかよ(汗))

がちゃっ(ウイッチが実験室から出てくる)

あ、出てきましたよ♪

......お、お待たせしましたわね.......

まったく待ちくたびれたぜ。で、魔法薬は?

え、ええ.....ここに.....(瓶を差し出す) 実際調合したのは初めてでしたがうまく行きましたわ......(汗)魔法書通りに完璧に出来ました......けど.....

わぁ!これで私も人間になれるんですね☆

ま、まぁ......そうですわね.......(視線を逸らせながら)

ん?どうしたさっきから?

いえ......その.......

あの.....実は大変申し上げにくいんですけど......

何だよ?やっぱり失敗したのか?

いえ......そのぉ......確かにこの薬はうろこさかなびとを人間に変える効果があるのですが.......実はその効果が有効なのはだった1日だけというのが分かったんですの......

.....ええっ?

おいおい.......こんだけ苦労してたった一日だけかぁ?!

申し訳ありませんわ.....でも効果が永続的に続く魔法薬は改めて調べておきますから....今回はせめて1日だけでもお二人の時間を楽しんで下さいな。(ぺこっ)

はぁ.....何か力抜けたな.....まったく

1日だけ......ですか......

セリリ.....どうする?

......ならシェゾさん..... あの......もし良かったら......明日.....私と.....デートして下さい......ませんか?(かああっ)

え?で、デート?(あせっ)

でしたらリフレスの街なんていかがです?

そ、そうか......んじゃ明日........リフレスの街の入り口の噴水の前って事で.......(照れ)

......はい!(にこっ)

(シェゾがデート.....か.......これは明日面白いことになりそうですわね.......)

 

*****で次の日、リフレスの街

あ、シェゾさん、こっちこっち〜!(ぶんぶんっと手を振っている)

お、おう。待たせたな......(どきっ)

いいええ。私の今来たばかりですから(にこっ)

(か、可愛い......かも.......)そ、そうか......

うーん......実はちょっと二本足で歩くの慣れて無くてちょっと戸惑っているんですけどね.......あれ?どうかしました?シェゾさん?

(い、いかんいかん(ぶんぶんっ)この俺様がこんな事でどうする......)い、いや、何でもない......それより......何処に行こうか?何処でも行きたいところ言っていいぞ。

......それじゃしばらく一緒に街を歩きませんか?

お、おう。お前がそうしたいならそれでもいいぞ。

あの.....(もじもじ) それで......もし良かったら......腕を組んでもいいですか?歩くの慣れていないから少し不安定だし.......(かあっ)

ま、まぁそういう事なら......ん......(照れながら腕を差し出す)

ありがとうございます(にこっ)では......(ぎゅっと腕を組む)

(どきどきどきどきどきどき な、何なんだよこの感じは......)

......幸せですぅ......さ、行きましょうか?

お、おう.....(し、心臓が飛び出しそう.......どきどきどきどきどき)

(歩き始める2人。でその後ろで)

(建物の影に隠れながら)お、なかなか出だしはいい感じですわね。

見てて恥ずかしい事この上ないわね......しかし(苦笑)

あなたとサタン程ではありませんわ。

それ、どーいう意味よ?!

ね、ねぇそれはいいけどやっぱやめようよぉ......シェゾとセリリちゃんのデート覗き見するなんて......(汗)

なにおっしゃってますの。アルルさんだって興味があるから付いてきたんでしょう?

いや.....まぁそうなんだけどさ.....(ポリポリ) やっぱさぁ.....

だったら文句言わない。ここまで来たらあんたも立派に一蓮托生なんだから。

あ、あははははは(汗) やっぱ来なきゃ良かったかなぁ.....(^^;)

(リフレス街路)

(ゆっくり歩きながら)賑やかな街ですねぇ......(物珍しそうに)

リフレスはこの大陸でも一番大きな街だからな......ま、俺は何度も来てるから今更珍しくもないが。

私はあまりこういった所に来ないから......羨ましいです

こういう所はごくたまに来るから良いんだと思うけどな。毎日こんな所にいても騒がしくてしょうがないぞ。

(くすっ)やっぱり.....優しいですね......シェゾさん.....

な、なにを急に?(あせっ)

いいえ?ただの独り言です♪(くすくす)

(......どきどきどき い、いかん.....間が......)そ、そうだ。もう昼だし.....何か食べに行かないか?俺いい所知っているから.......(どきどき)

はい喜んで(にこっ)♪

じゃあ.....行くか(いそいそ)

 

(レストラン「まーめいど」 オーダー後テーブルに向かい合う二人)

ふう.....(考えたみたら魚介類系の店で良かったのかなぁ?) ん?どうした?(じーっと自分を見つめているセリリの視線に気付く)

あ、いえ別に....(^^;) 何かこういうのって凄く幸せだなぁ.....って。

そ、そうか....(照) でも確かに俺も.....今日はいつもと違う感じがする......何かふわふわして.....いつもの俺じゃ無いって感じなんだけどこういうのも悪くない.....とも思ってたり.....あ、いや、その、つまり....何だ(あせっ)

うふふっ ......この幸せがずっと続いたなぁ......って でもその為には......

(.....永久にセリリが人間になる方法.......他にはないのか?)

おまたせしましたぁ☆ 当店自慢のコース「七つの海の贈り物」で〜すっ♪

ま、まぁ今はその事は忘れてぱぁーっと行こうぜ。今日は俺の奢りだから.....じゃんじゃん食べてくれ

あ....はい.....いただきますっ♪

(一方離れたテーブルでは)

むむ....コース料理とはなかなかやりますわね......

ま、当然ね.....まぁそれはいいとしてアルル.....なんでシーフードカレーなんて頼んでんのよ?(^^;)

あ、いや.....いつ反射的にカレーを選んじゃって....(汗)

まったく....ここまで来てカレー食べなくてもいいでしょうに(苦笑)。今日は私が奢って上げるからもっといいもの頼みなさいよ.....キャンセルしてシェゾ達が頼んだあのコース食べてみる?

あ、ありがとルルー(^^;) じゃせっかくだからそうしようかなぁ......

それでは私も....(キラキラ)

......何がぁ?

しくしくですわ......(泣)

 

(で、その後)

ふう......お腹一杯ですぅ.....美味しかったですねぇ(満足そう)

そ、そっか......それは良かった......(やっぱ可愛い......なぁ) さーて.....んじゃ次はどうするかな......(辺りを見回す)

シェゾさん、シェゾさん、こっちこっち!わぁ.....素敵な服ですねぇ.......

ん?ああ......そうだな(セリリに似合いそうだな......)。

で、でもお値段が洒落になってませんねぇ(汗)

ははっ 確かにここはな。 .....でもせっかくだから入ってみるか?

え?でも......

まあまあ、試着するだけでも......な。ほら行こうぜ。

あ、待ってくださいよぉ(慌てて付いていく)

いらっしゃいませ〜♪

うわぁ......素敵な服がいっぱい.......

品揃えは大陸一とも呼ばれるブティックだからな......好きなだけ見ていきなよ

(店員)くす.....可愛い方ですね.....恋人さんですか?(にこっ)

え?い、いや、その.....(あたふた) べ、別に俺達そんなんじゃ.....(汗)

うふふふふ。隠さなくても構いませんわ。しかしこれはコーディネートし甲斐がありますね......ちょっとお借りしますねぇ♪ さ、お嬢さんこちらへどうぞ。(セリリを引っ張っていく)

え?あの.....その.....(呆然)

いいからいいから。試着だけは自由ですから☆

あ.......連れて行かれた......(汗)

(試着室から声が聞こえる)(え、ちょっと....これは.....(汗))(大変お似合いですよ♪でもこっちも捨てがたいかなぁ....)(ひ、私こんなの.......)(ま、いいからいいから.......ふふふふふ)(きゃ、ちょっと(あせっ)、ひぇぇぇぇぇぇ)

一体あそこで何が行われているんだ?(汗)

*****40分後

おまたせしましたぁ☆

ず、ずいぶん長かったな......?

だってこんな可愛い方をコーディネートするの久々でしたから腕が鳴りましたの。ふふふふふ......さ、どうぞ♪

は.....はい......(恥ずかしそうに試着室から出てくる) ......あ、あの......どうですかシェゾさん?(赤)

(どきいっ)う.......こ、これは......(汗)

テーマはおとぎの国のお姫様.......どうです?

(む、無茶苦茶可愛いじゃねーか........見ているだけでドキドキが止まらない.......)か、可愛い......凄く似合ってる.と思う........(.....心臓に悪い位......)

そ、そんなぁ......(ぽっ) 恥ずかしいです......

いかがですか?お気に召されました?(にこにこ)

じ、じゃあセリリの着ている奴全部セットで......

はい!毎度ありがとうございま〜す♪

し、シェゾさん?!こんな高い服.......私......

ま、まぁ気にするな。せっかくだからプレゼントしてやるよ。(確かにすっげぇ散財だけど......まぁいいか。こっそり取っておいたメタモル草がかなりの値段で売れたし)

それでは.....これ領収書です。ありがとうございましたぁ

(それに......今の俺って何かセリリの為ならなんでもしてやりたいって.....ホント俺どうしちまったんだろうな.....強大な力を手に入れて世界一の魔導師になることしか興味無かったはずなのに........)

シェゾさん.....本当にありがとうございます......私.....凄く嬉しいですっ!(涙目で)

(..........でもこういうのも悪くはないか.........)......喜んでもらえればそれでいいさ。そろそろ出ようか?

あ.....はい。

(後ろから)ありがとうございましたぁ♪

(店を出て暫くするとあたりに夕焼けがかかってくる)

.......もう夕方か.......

そうですね......楽しい時間が経つのはあっという間の様.....(寂しそうに)

セリリ......

(がさがさがさ)

をを。いよいよクライマックスですわね.....わくわく

何かあの二人このままだと行き着くところまで行ってしまいそうね......(ごくっ)

もー何なんだか(^^;)これじゃボク達も立派なヘンタイだよぉ(汗)

(それはさておき)

シェゾさん、今日は本当にありがとうございました。今日のことは一生忘れないと思います......

礼には及ばない......俺も.....楽しかった......それに、最近はセリリの笑顔を見てるだけでなんだか幸せな気分になれるんだ.......冷酷無比な闇の魔導師......のつもりだった俺が......ふっ、とんだ笑い話だけどな。

.....シェゾさん....(ぎゅっと抱きつく) 私......シェゾさんの事......

セリリ.....

(それから抱き合ったまま暫くたって)

あの.....私.....最後のお願いがあるんです......聞いてもらえますか?

......何?

......今の人間の姿になっていられるのも.......今夜だけ......だから.......

(ドキッ)セ、セリリ.......?(心臓がバクバク言い始める)

シェゾさん......私を.......抱いて下さい.......(そう言って目を閉じる)

(ドキドキドキドキドキドキ)......セリリ.......俺も.......(そのままキスして思いっきり抱きしめそうになる衝動を必死で押さえながら).....いいのか?

はい........私......シェゾさんになら.......(体が小刻みに震えてる)

...........ふっ (そのまま抱きすくめておでこにキス)

あ.......(かあっ) シェゾ......さん?

.......生憎俺はまだお前を完全に人間にする事を諦めた訳じゃない........だから.......その時まで大事に取っておいてくれ......

シェゾ.....さん.......

今回は役立たずのヘボ魔導師何かにに頼っちまったから不完全になったけど.......必ず他に何か方法があるさ。もしかしたらもっと高度な魔法薬があるのかもしれないが......いずれの方法にせよ俺が必ず見つけだしてやるよ。

 

(かあああああっ)誰が役立たずのヘボ魔導師ですってぇ!メテ.......ふがふがっ

(ウイッチの口を押さえながら)ま、まーまー落ち着いて(^^;)

うくくくくくく(1人笑い転げるルルー)

 

.......だから、それまで俺を信じて待っててくれるか.......?(他人の為に動いた事なんて無かった俺だけど......今なら......)

.......はい!私.....信じて待っていますから......ずっとずっと........

そうか......ありがとう.......(ありがとう......か......こんな言葉を使うのは何年ぶりかな.......?)

......それじゃせめて.....少しだけ目を閉じていただけますか?

.......こうか? んっ.....? んんっ.....(セリリ......)

(シェゾさん.......大好き.......)

****KISS****

 

****そして、泉の前

......改めて今日は本当にありがとうございましたシェゾさん.......(ぽっ)

あ、ああ俺も楽しかった.....よ(照)

あ、あはっ、何か照れちゃいますね....(汗)

(ポリポリ)ま、まぁな......(あれからここに帰ってくるまで殆ど何も話さなかったし)

それじゃ私......もう行きますね.......その........

(ふっ)ああ。又明日......この場所で.......な(笑顔で)。

......それじゃまたここで待ってますね.....私の王子様.っ(ほっぺにちゅっ) あはっ(赤)、それじゃっ!(慌てて泉に消えていく)

.......王子様......か。この俺が.......(セリリの消えた泉をぼーっと見つめながら) ふっ.....

(自分も帰ろうとくるっと方向を変えた所には......)

ふっふっふっ、うまくやりましたわね。お・う・じ・さ・ま♪

げっ、ウイッチ、ルルー、それに......アルルまで......お、お前等......見てたのか(汗)?

もぅバッチシと。ふふ.....なかなか良い見せ物だったわよ。シェゾ。くすくすくす

お前等なぁ......

でも......ボク、今回の事でシェゾの事ちょっとだけ見直しちゃった....かもね。

ど、どういう意味でだよ?(汗)

うふふふふふ。(にこにこにこ)

んだよ気持ち悪いな......

まぁ、それについては私もアルルさんに同感ですわ.......し・か・し......誰が役立たずのヘボ魔導師ですってぇぇぇぇぇぇ!!!! 天誅〜!(クリスタル・ダスト)

ぐええええええええ!!!

あらあら(^^;) 結局こういう展開なのね.......可愛そうに(^^;)

 

(セリリの家)

(人魚姫の童話を抱きしめながら)うふふふふ......幼い頃からの憧れだった王子様......ついに見つけた.......幸せぇ.......

(ああ。又明日......この場所で.......な)

.....お休みなさい......私の王子様.......

 

***********ハッピーエンド♪(丹下桜のMy Wishでもどぞ)***********

 

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