「人魚な恋の物語」

 

*****ある森の湖のほとりで

シェゾ:(早朝の森を1人で歩きながら)ふう......すがすがしい朝だな。たまには早起きも悪くないか。

(その時、ふと人の気配と水が跳ねる音がして)

シェゾ:......ん?(湖の畔に人影があるのに気付く)......こんな所に誰かいるのか?

 

******魔導物語DOMARA「人魚な恋の物語」*******


??:(ぴちゃん)ふぅ......今日も一人ぼっち.....か........

(ぼんやり湖に映る自分の姿を眺めている)

??:お友達が欲しい.....って思ってもこんな所まで人は来ないわよね.......ぐすん......寂しい.......

??:.....現れないかな......私の......

(と、その時)

シェゾ:お前、そんな所で何をやってるんだ?

??:えっ?(慌てて振り向く) あ.......(人間の方だ......)

シェゾ:この森はあまり人が寄りつかない場所のはずだが.......ん?お前は....うろこさかなびと.....か?珍しいな....(まじまじと見つめる)

うろこさかなびと:あ、あのあのあの.....その....(あせあせっっ)

シェゾ:ん........?

うろこさかなびと:(じーーーーーっとシェゾを見つめてる)

シェゾ:.......何だよ?

うろこさかなびと:あ、あの......もしかしてわたしをいじめに来たんですか?(上目遣いで)

シェゾ:(がくっと項垂れて)........あのな(汗)。どんな物好きがこんな所までわざわざお前を虐めに来るってんだよ?

うろこさかなびと:で、でも.......

シェゾ:俺はここをたまたま通りかかっただけだ。それ以上でも以下でもない。

うろこさかなびと:........本当ですか?そうやって油断させておいて後で酷い目に遭わせてやろうとか考えてませんか?(びくびくっ)

シェゾ:........お前、実はいじめられたがってないか?(汗)

うろこさかなびと:そっ、そんな事無いです!そんな事言うなんてひどい......(ぐすぐすっ)

シェゾ:(まったく、付き合ってられん......)とにかく、俺はもう行くぞ。じゃあな。(踵を返してすたすたと立ち去ろうとする)

うろこさかなびと:........あ、.ま、待ってください......!

シェゾ:あん?俺に何か用でもあるのか?(振り返ってじろっと見据える)

うろこさかなびと:あ、あの.....その.....(もじもじもじ)

シェゾ:(溜息を一つ付いて)........俺は忙しいんだ。用が無いならもう行くぞ。

うろこさかなびと:ま、待ってください.....行かないで.....ください。(涙目で引き留めようとする)

シェゾ:だから、なんなんだよ?(何かいじめたくなってくるぞ、おい。)

うろこさかなびと:あの....わたしをいじめに来たのでないなら......その、よろしかったらお友達.....い、いえせめて少しだけわたしのお話相手になっていただけませんか?

シェゾ:(二度目のがくっ)な、何かと思えば......くだらん。俺様はそんな暇は.....

うろこさかなびと:お、お願いです......行かないで下さい(涙ぼろぼろ) ほんの少しだけでいいですから.......

シェゾ:だぁっ!そんな事位で泣くな!......ったく、少しだけだぞ。(すたすたと近寄って隣にどかっと腰を下ろす)

うろこさかなびと:あ、ありがとうございます♪人間の方とお話しするの本当に久しぶりなんです......

シェゾ:そりゃこんな所に人なんて滅多に寄りつかないだろうからな。(ぶっきらぼうに)

うろこさかなびと:......はい。だからこうしてあなたとお話出来るのがとっても嬉しいんです(にこっ)。あ、自己紹介してませんでしたね.....わたし.....うろこさかなびとのセリリといいます。あの.....よろしかったらお名前を教えていただけませんか?

シェゾ:ん?俺か?.....俺様は闇の魔導師シェゾ・ウィグィィ。いずれ更なる力を手に入れ世界一の魔導師となる者だ(アルルの力を手にしてな)。ふっ....(キラーン)

セリリ:へえ.....世界一ですか?凄いですねぇ☆尊敬しちゃいます(尊敬の眼差しで)。

シェゾ:そ、そうか?そうだろうとも。はっはっはっ

(ゆーか考えてみたらこういう反応されたの初めてだなぁ......「なーにを他力本願のくせに偉そうなこと言ってんじゃないわよこの変態魔導師(ルルー)」とか「きゃー変態が出ましたわ変態が....みなさーんここに変態が出てきましたわよーっ(ウイッチ)」とか「きゃはははははシェゾばっかじゃなーい?(ドラコ)」とか......うっ、思い出したらムカついてきた.....むぐぐぐぐぐぐ)

セリリ:.....あ、あの....どうかなさいましたか?(汗)

シェゾ:(はっ)い、いや、何でもない......こっちの話だ。で、何の話をするんだ?

セリリ:そうですね.....(にこにこにこ) よかったらシェゾさんのお話を聞かせてくれませんか?

シェゾ:俺の.....?うーん.....?

セリリ:どんな事でもいいんです(期待に満ちた目で)

シェゾ:そうだなぁ......じゃあ.......


(それから延々と話し始める)


シェゾ:.....という訳で俺様は新たな力を得たわけだ。これで又一歩世界の王者に近づいた訳だな。

セリリ:うんうん。凄いですねぇ(一生懸命聞いている)

シェゾ:(こいつ......こんな他人のどうでもいい話にも真剣に耳を傾けて.....それほど話し相手が欲しかったのか?).....っとっ、気付いたらもうこんな時間か......思ったより長居しちまったな(すくっと立ち上がる)。じゃな、俺はそろそろ行くぞ。

セリリ:あ、はい.......でも、あ、あの.....(もじもじ) その......

シェゾ:ん?

セリリ:あの.....わたし、明日もここにいますから.....シェゾさん、その......良かったら.......

シェゾ:ふんっ、生憎俺様はそれ程暇じゃない。今日のは俺のただの気まぐれだ(すたすた)。

セリリ:で、でもでもわたし.....ここにいますから......あの......

シェゾ:お前が何処に座っていようとお前の勝手だ。じゃあな。(後ろ向きで手を振って立ち去っていく)

セリリ:............

 

******で、次の日

セリリ:わぁ.....シェゾさん、きっと来てくれるって信じてました......嬉しいですぅ(にこにこにこっ)

シェゾ:(.......なぜ俺はここにいる?(汗))うーむ.....ま、来ちまったものはしょうがないか(何となく釈然としないが.....)

セリリ:じゃあ今日もお話してくれます?(わくわく)

シェゾ:(はぁ)しゃーねぇなぁ.....んじゃ今日は......


(んで、何だかんだで日没)


シェゾ:ちっ、今日も結局ここで過ごしてしまったか......

セリリ:今日も凄く楽しかったですぅ。あの、わたし明日もここに.......

シェゾ:ふん、そう毎日つきあってられるか。じゃあなっ(くるっ)

セリリ:はい.....っ(にこにこっ) では又......

シェゾ:ふふんっ、勝手に言ってろ(すたすたすたすた)

 

*******次の日

セリリ:へぇ〜っ、シェゾさんって本当に色々物知りなんですねぇ

シェゾ:(......一体俺はここで何をやっている.......?(汗))

セリリ:ねね、他にお話ありませんかぁ?(ねっねっ)

シェゾ:うーん.....って前からずーーーっと俺が喋りっ放しじゃねーか。お前は何か無いのか?

セリリ:わたし......ですか? ......私はずっと独りぼっちだったから.......思い出と呼べるようなものはあまり....(しゅんっ)

シェゾ:ずっと独り.....ねぇ。俺ももう長い年月独りで生きているが別に辛いと思った事は無いがな。(ぼーっと湖を見つめながら)ま、所詮最後まで頼れるのは自分自身だけだからな。

セリリ:お強い.......んですね。私は独りでいると寂しくて.....不安になって......

シェゾ:自分がまだまだ未熟な証拠だな。そんな事じゃ.....

セリリ:......でも最近は毎日がとても楽しいんです。だってここで待っているとシェゾさんが来てくれるから...... ただ一緒にこうしてお話しするだけで凄く幸せなんです......(恥ずかしそうに微笑む)

シェゾ:(どきっ)ふ、ふんっ単純な奴(目を逸らす).......大体明日も俺が来るって保証なんて何処にもないだろうが?

セリリ:い、いえ.....私.....信じてますから.......(ぽっ) きっと又来てくれるって......

シェゾ:たかだか3日かそこら前に出会った奴をそう簡単に信用出来るもんかねぇ....(立ち上がりぱんぱんっとズボンを叩く) ま、考えてみたら俺の周りにはそういう奴らが多いみたいだが。

セリリ:あ、もう行ってしまうんですか......あの.....その.....

シェゾ:ふんっ、明日もここにいるんだろ?

セリリ:はい。待ってますね♪(にこっ)

シェゾ:気が向いたらな。(くるっすたすたすた)

セリリ:(後ろ姿を見守りながら)にこにこにこ

 

(で、夜。シェゾの家にて)

シェゾ:あーどうしちまったんだ俺は.......(鏡を見ながら) 俺は闇の魔導師シェゾ・ウィグィィィ.....だよなぁ......あんな所で毎日あんな小娘の相手をしている場合では無いはず......

シェゾ:(でも最近は毎日がとても楽しいんです。だってここで待っているとシェゾさんが来てくれるから...... ただ一緒にこうしてお話しするだけで凄く幸せなんです......(恥ずかしそうに微笑む))......あの時のセリリの顔......ちょっと可愛かったかも.......はっ!(ぶんぶん)な、何を考えているんだ俺は.....俺は闇の魔導師......(以下暫く繰り返し)

シェゾ:.......よし、これで大丈夫......これでもう自分でも不可解な行動は......ってああっもうこんな時間じゃねーか!早く寝ないと寝坊しちまう....(いそいそ)......って(布団を敷く手が止まる)何のためにだよ?(汗) 大体闇の魔導師の俺が早寝早起きしてどーするってんだよまったく。よーしっ、決めた。今日は朝まで起きていてやる。って事で今日は徹夜で魔導書でも読み漁ってくれる........これで狂った調子も元に......もど........ぐう........

 

(そしてすがすがしい朝^^;)

シェゾ:で、何で目が覚めちまうんだよぉぉぉぉぉ!!!(うがーーっ) ......ゆーか俺はセリリに何か呪いでもかけられているのか?......ふっ、闇の魔導師の俺様が呪いになんて笑い話にもならねーな。うーん......(しばらく考えて)

シェゾ:......目が覚めちまったものはしょうがない。とりあえず行くか.......(とぼとぼ)

セリリ:あ、おはようございますシェゾさん。すがすがしい朝ですね☆(嬉しそうに)

シェゾ:あ、ああ......(何時の間に俺はこんなに健康になっちまったんだ?)

セリリ:今日はわたしお茶を淹れてきたんです。一緒に飲みませんか?(にこにこっ)

シェゾ:そ、そうか.....(.....ま、いっか。こういうのも悪くない......かも......)

 

******そんなこんなで数日たって

シェゾ:よおっ、セリリ(すちゃっ)

セリリ:あ、シェゾさん♪(読んでいた本をたたんで)毎日来てくれて本当に嬉しいです(にこにこ)

シェゾ:ふ、ま、気にするな。......ん、何読んでたんだ?

セリリ:えへへ。これですぅ。(表紙を見せる)

シェゾ:『人魚姫』.......?童話か.......

セリリ:はい。素敵なお話ですよねぇ。わたしもこういう恋愛してみたい......(うっとり)

シェゾ:人魚姫は愛する王子様の為に自分の美しい声と引き替えに人間になる薬を手に入れた.....か。そこまでして人間になりたいもんかね?

セリリ:ええ.....わたしも......もし.....人間になれたら.....そうしたらシェゾさん、私と.......(かああっ)

シェゾ:(セリリが人間に.......(思い浮かべる)......どきどきどきどき)はっ......(ぶんぶんぶんっと必死でかき消す)ふ、ふん、無い物ねだりしても時間の無駄ってもんだ。

セリリ:.....(しゅん)そうですね......

シェゾ:.....それに、俺は別に今のままでもかまいやしない.....(ぼそっ) ってな、なんでもないっ(汗) ......あ

セリリ:シェゾさん......(ぎゅっと抱きつく) ありがとう.....

シェゾ:せ、セリリ?(あせあせあせっ) あの....その.....何だ.....(真っ赤)

セリリ:......でもホントに何の方法も無いんでしょうか......?その為だったらわたし.......

シェゾ:.....人間になる薬......か。

??:ありますわよ。(不意に背後で)

セリリ:え?(振り向く)

??:ありますわよ。人間なるお薬(にこっ)。ただし.....

シェゾ:どわああああああ ウ、ウイッチ!!(ずざざざざざざざざっとセリリから離れる) お、お前何時からそこにいた?!(おろおろおろ)

ウイッチ:(あーらいい慌てぶりっ うくくくくく) 少し前からですわ。魔法薬の材料の薬草を採りにこの森に来ていたら見たことのある人影があったものですから。

シェゾ:.....ってえコトは?(汗)

ウイッチ:くすくすくす ぐいっと抱き寄せて「俺は今のままのお前でかまわないさ......」だなんて......なかなか格好良かったですわよ。くくくくく これはいいお話の種が出来ましたわねぇ。

セリリ:そ、そんなぁ....恥ずかしいです....(ぽっ)

シェゾ:こらぁ抱きついたのはこいつの方からだろうがぁ!勝手に都合良いように脚色するなぁ(怒)

ウイッチ:結果は同じ事だからかまいませんわ。それより.....

シェゾ:全然違うっつーの!! ま、まぁいずれにしてもと、とにかくこの事は誰にも.......

ウイッチ:ま、とりあえずそれはいいとして........

シェゾ:全然良くねーーーーーーー!!(うがあああああああ) はっきりしろぉぉぉぉぉ

ウイッチ:あーもう五月蠅いですわね(シェゾをぐいと押しのけて) で、あなたを人間にする薬はある事はあるのですか.......ちと簡単にはいかないんですのよね......(考える仕草をしながら)

セリリ:簡単にはいかないって......?

ウイッチ:この魔法薬を作る触媒がね......1つだけ手に入れるのが大変難しい薬草があるんですのよ......あの魔法薬を作るにはメタモル草っていう薬草が必要なんですけど......

シェゾ:メタモル草?変化の力を持つ幻の薬草って言われているあれか?

セリリ:幻......の薬草?

ウイッチ:そうですの。この薬草は生き物の姿を変えてしまうという不思議な魔力を持った薬草なんですけど......かなり特殊な環境下でしか育たないらしく滅多にお目にかかれない代物なんですのよ。

シェゾ:うーん.....さすがに俺も現物を見たことないからなぁ......

ウイッチ:なんですけど、実は耳寄りな情報がありまして、なんでもエリアス遺跡にメタモル草を見たっていう話しがあるんですの。

シェゾ:エ、エリアス遺跡って......あのダル・マウンテンの奥地にあるあれかぁ?(汗)

セリリ:エリアス遺跡?どんな所なんですか?

ウイッチ:......古代文明の遺産が眠っていると言われる遺跡なんですけどね.、あそこは現在魔物の巣窟になってるんですの。しかも他の所とは比較にならない程強力な魔物もコロゴロいる為、冒険者も滅多に立ち寄らない危険な場所ですわ。

シェゾ:......しかも確か奥にはガーディアンドラゴンがいるんじゃなかったか?

セリリ:ど、ドラゴン?!

ウイッチ:みたいですわね......遺跡を守る守護神として強力な力をもっているみたいですけど......まぁ別に戦う羽目になるとは限りませんけどね。どうします?情報の信憑性は高いですわよ。

シェゾ:..........うーむ.........

セリリ:そ、そんな危険な場所になんて.......シェゾさん、わたし......

シェゾ:(ふっ)ま、しょーがねーか。乗りかかった船だ。ここは一つ俺様の天才的能力で採ってきてやろうじゃねーか。

セリリ:そ、そんな.....シェゾさん?

ウイッチ:ほほう。さすがですわね。ではメタモル草を無事採れたら私の所へ来て下さいな。この子が人間になる薬を調合して差し上げますわ。

セリリ:や、やめて下さい......シェゾさんにもしもの事があったらわたし......(涙うるうる)

シェゾ:ふんっ、俺様の腕をもってすれば大した仕事でもねーよ。すぐに採ってやるから俺様の力を信じて大人しくウイッチの所で待ってな。(古代文明の財宝が眠っていると言われている場所だからな.....うまくいくとついでに新しい力も手に入れる事が出来るかもしれないしな)

セリリ:......シェゾ......さん......

ウイッチ:うんうん。それでこそ男ですわね。ではこれをお渡ししますわ。エリアス遺跡までの地図ですの。遺跡も入り口付近なら網羅してますわ。現在この遺跡について分かっているすべての情報もここに書き込まれていますから。

シェゾ:......なんだ、随分用意がいいな?

ウイッチ:それで.....その......もし見つけたら少し余分に採ってきていただけたらありがたいんですけど......(もじもじ).....ね?(きらりん) あんな貴重な薬草滅多に手に入る機会なんてありませんもの。

シェゾ:.....(汗) それがお前の本当の目的か.....

ウイッチ:え?オホホホホ。そ、そんな事ありませんわ(汗)。まぁ、魔法薬を作る代わりのギブアンドテイクって事で......ね?(お願いっ)

シェゾ:(はぁ.......)ま、いいか。んじゃ行ってくる。2〜3日位で帰ってくるから待ってなよ。.......?セリリ?(不意に抱きつかれる)

セリリ:気を付けて.....危なくなったら絶対諦めて帰ってきてくださいね。わたし......

シェゾ:ふっ、この闇の魔導師シェゾ・ウィグィィ様に不可能の文字なんてねーよ。じゃなっ!

(走り去っていくシェゾ)

セリリ:......シェゾ......さん........

ウイッチ:......しかしまさかあのシェゾがホントに行くとは思いませんでしたわね.......不吉な事でも起こらなければいいですけど.......(汗)

 

******そして

シェゾ:......うーん......と大見得はきったもののエリアス遺跡は流石に今の俺様ではちと辛いかもな......ましてやガーディアンドラゴンとやり合う羽目になっちまったら......

(とぼとぼとぼと歩きながら)

シェゾ:......こうなったら........これしか手はないか......


*****アルルの家

(どんどんどん)

アルル:はーい、誰だろ?(ガチャ)ボクに何かご用.......

シェゾ:アルルーーー!!今すぐお前が欲しいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!(がばっと襲いかかる)

アルル:きゃああああああああ!!!


(.........んで)

アルル:ふんふんふん.....つまりセリリちゃんを人間にする為にメタモル草を採りにエリアス遺跡に行くんだけど今のままじゃ心細いからもっと力が欲しいって訳ね。

シェゾ:......そ、そういう事だ....(ばよえーんされ済み)

アルル:なるほど。........そういう事ならボクも協力してもいいよ。(にこっ)ねっ、カーくん?

カーくん:ぐーーーーーーーーーっ☆

シェゾ:(がばぁっと勢い良く復活して)そういう事ならアルルぅぅぅぅお前の力.....この俺に...........(どかどかどかどかどか)ぐはあっ

アルル:はぁ....はぁ.....はぁ なんでいつもそうなるのよぉ? ボクの魔力は上げられないけど、その代わりに.......

シェゾ:へ?

 

ルルー:......で、どうしてこの私まで付いて行かなきゃいけないわけ(ふーっと溜息)?

アルル:まぁいいじゃないルルー。どうせ暇だったんでしょ?

シェゾ:一体これはどういう.......?

アルル:だから、魔力を上げる代わりにボク達が協力してあげるって言ってるの。3人で力を合わせればきっとなんとかなるよ♪

シェゾ:じ、冗談じゃないぞ。俺は馴れ合いはゴメン.....ぐふっ(ぐしゃっとルルーに踏み倒される)

ルルー:(足でぐりぐりとしながら)あーら好意でわざわざ手助けしてあげようっていうのにちょっと図が高いんじゃな〜い?んん?

シェゾ:く....ルルーてめぇ......

ルルー:普通なら土下座して靴でも舐めてもらう所なんだけどねぇ? ん〜?(ぐりぐりぐり)

シェゾ:むきぃぃぃぃぃ!!

アルル:も、もう二人ともやめなよ(^^;) とにかく、今回は1人じゃどうにもならないんだから.....ね、シェゾ?

シェゾ:......ふんっ .....ぐえっ(ぐしゃ)

ルルー:それはいいけど......(ぐりぐり)聞いた話だとエリアス遺跡って強力な魔物がゴロゴロしてんでしょ?大丈夫なの?

シェゾ:ル、ルルー.....てめぇぇぇ(ぐりぐりぐり)

アルル:うーん......一応ボク今回はウラノススタッフ持ってきたから大丈夫....だと思うけど......

ルルー:ま、私もクイーンナックル付けてきたし....なんとかなるか。いつぞやのヨグス相手にするよりは全然マシでしょうしね。......誰かさんは闇属性のせいで全然役に立たない事もあったけど......ねぇ?(意地悪げにぐりぐり)

シェゾ:て、てめぇ.......ルアク・ヴォイドとリバイアで戦闘を有利にしてやったのは誰だと思ってやがる......!

ルルー:そうねぇ。「サポート役」としては少しは役に立ったかもねぇ?オーッホッホッホッ

シェゾ:くっ.....いつか泣かす.......!(涙) ぐえ(みしっ)

ルルー:あんたが私に刃向かおうなんて100万年早いのよ。んん?

アルル:もぉ〜(^^;) と・に・か・く、気を引き締めて行こー! おー!(ガッツポーズ)

シェゾ:ふん、俺様の足引っ張るんじゃねーぐええっ(ぐしゃっ)

ルルー:誰に口を利いているのかしら?シェゾ君?(ぐりぐり)

シェゾ:てめーいい加減にしやがれ!ぐふっ(ばきっ)

アルル:話が全然前に進まないからもう行くよぉ(まったく仲がいいんだか悪いんだか^^;)

 

******エリアス遺跡入り口

アルル:......ここが.....エリアス遺跡.......ボク始めてきたよ.......

ルルー:人跡未踏な場所だからねぇ......しかしなーんか強い威圧感を感じるわね......、強力な魔物の気配......か

シェゾ: ふん.....早くも怖じ気づいたか.......ぐわっ!(ばきっ)

アルル:ねぇ.....でもメタモル草って何処にあるのかなぁ?結構広いみたいだけど.......

シェゾ:メタモル草は極めて特殊な環境下で育つ植物だからな.....多分遺跡の中のどこかの閉鎖空間で偶然メタモル草に適応した環境を作っている場所があって、そこに生えていると考えるのが妥当だろうな。

アルル:ふむふむ.......

ルルー:んじゃとりあえず入りましょうか?扉開けるわよ.....(ギィィ)

(扉を開けた瞬間、中から数匹の魔物が襲いかかって来る)

アルル:きゃっ!

シェゾ:.....ちっ、いきなりかよ......

ルルー:行くわよっ!

アルル:いっけーっ ライトニングっ!

シェゾ:お前が欲しい!!(注:攻撃技デス)

ルルー:スピンブレイドっっ!!!

(魔物はあっさりばたんきゅー(全滅))

アルル:ふう.....いきなりだもんなぁ......びっくりしたぁ....(汗)

ルルー:やれやれ先が思いやられるわねぇ.....

シェゾ:ふん、この程度の雑魚共でオタオタしてられるか。行くぞっ!

アルル&ルルー:しかし.....くすくすくす

シェゾ:......何だよ?(汗)

ルルー:別に.....あんたでも人のために戦うこともあるんだってね(にやり)。

シェゾ:ふ、ふんっ 勝手に言ってろ!先行くぞ!(ずんずんっ)

アルル&ルルー:くすくすくす(後ろで笑いを噛み殺す二人)

 

(で、そうこうしているうちに遺跡の奥の方まで辿り着く3人)

アルル:.......あれ?何か雰囲気変わったね........景色が.....っていうだけじゃ無くて.....感覚が何か違う.......(きょろきょろ)

ルルー:そうね.....不思議な感覚.......まるで別世界みたい.......

シェゾ:.......魔導力の密度が外より濃いみたいだな......それに室内なのに空気も驚くほど澄んでいる......どういう理由でこうなっているのかは知らないが......どうやらここら辺みたいだな.....メタモル草が繁殖している場所は......

アルル:とりあえずガーディアンドラゴンとかにも出くわさなくて済んだみたいだしね☆

ルルー:そうかしら.......(汗)

シェゾ:ああ.....暗くてよく見えないが、この広間の向こうからとんでもない気配を感じるぞ.....(汗)

アルル:え?ええ?(きょろきょろ)

ルルー:ね、ねぇ.....段々......近づいて来てない?(汗)

シェゾ:そ、その様だな.......来るぞ!(剣を構える) ......なにっ!

ゴオッ(エネルギー弾が飛んでくる)

3人:うわぁぁぁぁぁああああ!

アルル:きゃあっ!

シェゾ:.....ち、いきなりかよ......うわっ!

(そして3人の前に巨大な龍が前方から現れる)

龍:グルルルル.....

シェゾ:こ、こいつがガーディアンドラゴンか?!

アルル:うわぁいかにもって感じで強そう......(汗)

ガーディアンドラゴン:ガァァァァァァァァァッ!(咆吼)

ルルー:遺跡を守る守護神.....ね。もの凄いプレッシャーをあたりに撒き散らしてるわね......普通の人間だったら見ただけで動けなくなりそう.....(冷汗)

ガーディアンドラゴン:警告 警告......ココヨリ先ハ立入禁止区域.......侵入者ヨ速ヤカニ立チサル事ヲ警告スル......サモナクバ......

ルルー:な、何よこの喋り方?(汗)

シェゾ:こいつは......どうやら強力な魔導力を使って人工的に作られた化け物の様だな......

ガーディアンドラゴン:強制排除モード起動マデアト10秒.....9.....8......7.....

アルル:ど、どーする?(あせっ)

ガーディアンドラゴン:6....5....

ルルー:どうやら話の通用する相手じゃなさそうね......

ガーディアンドラゴン:4....3.....

シェゾ:意志を持たない人形か......どうやらここを通りたかったらやり合うしかなさそうだな.......準備はいいか?

ガーディアンドラゴン:2....1.....

アルル:だ、大丈夫だよね。ボク達だって......

シェゾ:さあな.....やってみない事にはな......

ガーディアンドラゴン:警告無視ト見ナシ強制排除モードニ移行.......(ピピピ) ターゲット確認......排除シマス

ルルー:来るわよっ!(ばっと身を翻して)

シェゾ:ち、こうなったら先手必勝!いくぜっ!(だっ) 闇の剣よ.....切り裂けっ!!!

ルルー:はぁぁっ 連撃雷神拳!!

アルル:え、えっとえっと.....(あせっ) アイスストーム!

ガーディアンドラゴン:(シュウウウウ) ダメージ軽微......

シェゾ:どうだっ!.......げ、全然効いてない?!

アルル:そんな......!

ガーディアンドラゴン:反撃......(ドラゴンの口に波動エネルギーが集まっていく) ゴオオオオオッ(波動のブレス)

アルル:うわあああああっ!!!

ルルー:くっ.....防ぎきれ.....きゃああああっ!

シェゾ:ぐっ!!.....くそっ、リバイアっ!!(全員の防御力上昇)

(吹き飛ばされながらもなんとか持ち直す3人)

アルル:はぁ....はぁ......びっくりしたぁ.......

ルルー:くっ、防御力だけでなく攻撃力もなかなかのものですわね....(汗)

シェゾ:小手先の技じゃ通用しないか......もう一回行くぞっ!(だんっ)

アルル:今度はちゃんと......ダイヤキュート(攻撃力上昇)......ジュゲムっ!!!

ルルー:行くわよ.....闘気放撃!!

シェゾ:いっけーーーっ!アレイアード!!!

(3つの力が合わさってガーディアンドラゴンを中心に爆発が起こる)

シェゾ:......やったか?

ルルー:いや、まだよ!.....あれ!

ガーディアンドラゴン:(ピピピピ)ダメージ修復.......敵レベルBランク以上ト認識......排除レベル2に上昇........反撃カイシ.....(翼を羽ばたき始める)

アルル:何......?

(ドラゴンの翼から無数の羽が飛んでくる)

シェゾ:うわっ!厄介な攻撃してきやがる......!く......(クリスタルの剣で必死で振り払う)

ルルー:ハーピーのフェザーショットと比較にならないほどの数ね.......(必死で回避している)はっ、大丈夫アルル?!

アルル:え......あの.....ち、ちょっと(あせ) こんなのどうやって防いだら......きゃあっ!(多数の羽が飛んでくる)

シェゾ:危ねぇっ!!(アルルに駆け寄ってドンと突き飛ばす) .......ぐっ!(その時に背中に何本か刺さる)

アルル:シェゾっ!

ルルー:アルルっ無事なの?!

シェゾ:かばった俺の方を心配しろっ!つっ.......!(がくっ)

アルル:ご、ゴメンね.....シェゾ......(おろおろ)

シェゾ:ち、足引っ張ってんじゃねーよ.......ぐ......(傷口から血が流れ落ちる) 

アルル:大丈夫?今ヒーリングかける.......

ガーディアンドラゴン:(その時ガーディアンドラゴンの体が光り始める。そして........) 強制排除.......!

アルル:.......えっ?

ドオオオオオオオオオオオオン(7色の大爆発が起こる)

3人:......!うわ....(その渦中で叫び声すら爆音にかき消される)

 

(シュウウウウ パチパチ......)

シェゾ:......生きてるか......?アルル.......ルルー? はぁ.....はぁ......

アルル:な、何とか.......(きゅう〜) シェゾの防御魔法が無かったらボク達跡形も無く吹っ飛んでいたよ.......(ぐるぐる)

ルルー:(ガランと瓦礫を押しのけて)......まったくとんでもない化け物ね........死ぬかと思ったわ.......

シェゾ:.......ふっ、お前等思ったより頑丈に出来てるみたいだな(にっ)

ルルー:サタン様とラブラブになるまで死ねるもんですかっ.....よっと(飛び起きる)

ガーディアンドラゴン:再度警告.....直ニコノ場ヨリ立チサレ......繰リ返ス.......

アルル:.....でもどうする?今度あんなの食らったら......

ルルー:さっき私達が与えたダメージも殆ど回復しているみたいね.......もの凄い生命力だわ......(汗)

シェゾ:......こうなったら一か八か......俺達の最強の技を連携させて一気にぶつけるしかないか.......アルル、ルルー、俺に力を貸してくれるか?

アルル:え......?う、うん!もっちろん☆

ルルー:あーら、最後の台詞が良く聞こえなかったわねぇ......もう一度良く聞こえるように大声で言って下さるぅ?(大袈裟に耳を傾ける仕草で)

シェゾ:だ、黙れ.....ぐえっ(ぐりっ)

ルルー:ほーら、シェゾ、「お願いですからどうか力をお貸し下さい美しいルルー様」言ってごらんなさい。オーーッホッホッ(ぐりぐり)

シェゾ:むきぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!ルルー貴様ぁっ!(号泣)

アルル:もーこんな時まで止めなよぉ(^^;) とにかく、3人の力を合わせればきっと........ねっ!(ガッツポーズ)

ルルー:ま、しょうがないわねぇ(ふうっ).....今回は貸しといて上げるから恩に着なさいよシェゾ。

シェゾ:この俺様の真の力......とくと見せてやるぜ......!

カーくん:ぐーーーーーーーーーっ☆

シェゾ:あ、カーバンクル......お前いたのか? (ばきっ) いてぇっ!(カーバンクルに殴られた)

アルル:いっくよーーーーーーーーっ!!

ガーディアンドラゴン:再度ノ警告無視......目標ヲ完全排除.......排除レベル最大ニ上昇......(ピピピ)

アルル:行っけぇーっカーくん!

カーくん:ぐーーーーーーーーーーーーーーーーーっ☆!!(カーバンクルビーム)

ガーディアンドラゴン:(ピピピピピ)ダメージ量大......修復モード移行......

ルルー:そうはいくもんですかっ!.......はぁぁぁっ.........(だっ) 女王乱舞っ!!!

アルル:いっくよーーーっ! ばよぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!(太陽ぷよを含めた大量のぷよがガーディアンドラゴンに降り注ぐ)

ガーディアンドラゴン:グ....ォ........ キケン......ダメージ量......修復許容範囲をチョウ.....エツ......

アルル&ルルー:(ばっとシェゾの方を振り返り)今よ、シェゾ!

シェゾ:.......はぁぁぁぁ闇の剣よ.......我に力をっ!!(だんっ) アレイアードスペシャル!!!!(解放された闇の魔力と同時に何体ものシェゾの残像が敵を切り裂く)

ガーディアンドラゴン:グォォォォォォォォォォン!!.(ドドーンとという大きな音と共にその場に崩れる)

アルル:やったあっ!

ルルー:ま、当然ですわね......(扇子をパタパタと)

シェゾ:(剣を杖代わりにして片膝付きながら)はぁ....はぁ.....はぁ......まったく.......手こずらせやがって.........ふう.....

アルル:ねえねえ、先に行ってみようよ♪

シェゾ:ああ......もう障害は出てこないだろうしな.......

 

*****で、広間の先

(3人の目の前にどーんと大きな扉が現れる)

アルル:ほぇ〜おっきな扉......メタモル草はこの向こうかなぁ?

シェゾ:おそらくな。んじゃルルーいつもの馬鹿力で頼む.......ふげっ(ばきっ)

ルルー:馬鹿力とは何よ馬鹿力とは!いっぺん死んでくる?ああん?(ゆっさゆっさ)

シェゾ:言葉のアヤだってば。もう何でもいいから開けてくれぇ〜(泣)

アルル:あれ?これ魔法の扉みたいだよ.......え〜と、確か......こうだっけ?えいっ☆(呪文を唱える)

(ゴゴゴゴゴ......という音と共にゆっくりと扉が開いていく)

シェゾ:おっ、開いた.....?

ルルー:アルル.....あんたいつのまにこんな魔法.....

アルル:ほらほら、いつぞやにウイッチと一緒にココチョイの街の大魔術大会に出た時に解錠の魔法を手に入れたじゃない♪あれ使えるかなぁと思って.....

ルルー:あ、そういえばそうだったわね.....確か何でも開くっていう魔法だったわよね......ドラコを助けるのに使っただけかと思ってたらちゃっかり自分のものにしてたのね。

アルル:えへへ(照れ照れ)。

シェゾ:お、おい.....見ろよ......これ......(開いた扉の向こう側を指さしながら)

アルル:うわぁ.......すごーい......

(扉の先にはメタモル草が辺り一面に生い茂っていた)

ルルー:これ.....全部あの幻と言われたメタモル草......?(へぇ.....と感心しながら辺りを見回す)

シェゾ:......花壇の跡や水路も完備されている所等を見ると......どうやらかつてここでメタモル草が人工的に栽培されていた様だな.......さっきのガーディアンドラゴンはここを守っていたって訳か。

アルル:でも何にせよ良かったね、シェゾ。これでセリリちゃん人間になれるよ!

シェゾ:......とりあえず持てるだけ持って帰るとするか......

ルルー:いいの?せっかくだからもうちょっと遺跡を探検しない?他のお宝が見つかるかもよ?

アルル:それもいいかもね.....どうする?シェゾ?

シェゾ:俺はもう疲れた......目的の物は手に入ったし俺はさっさと帰るぞ。

アルル:ふふっ、そう言いながら実は一刻も早くセリリちゃんの元に帰りたいんでしょ?

シェゾ:ば、馬鹿を言うな!そ、そんな事......(汗)

ルルー:あーそうだった。気が利かなくてゴメンねぇ。.愛するセリリちゃんが待っているもんねぇシェゾ?うふふふふふ。

シェゾ:か、勝手に言ってろ!(真っ赤) ふんっ、つきあってられるか!(メタモル草を慌ただしくかき集めてさっさと行ってしまう)

アルル&ルルー:く、くくくくく......あはははははは シェゾかわい〜(後ろで爆笑する二人)

 

*****で、ダル・マウンテン下山後(夕方)

アルル:ふう〜(深呼吸) 結構危ない目にあったけど何はともあれ無事に目的を果たせて良かったね〜

ルルー:まったく今回は疲れたわ.......一生恩に着なさいよ、シェゾ?

シェゾ:ふんっ、この程度俺様1人でも何とかなった......かもしれないがとりあえず礼を言ってやろう(ぷいっと)。

ルルー:まったく素直じゃないわねぇ(ふぅ)

アルル:あはは。シェゾらしいよ(^^)。んじゃ後は頑張ってね、シェゾ(にこっ)。

シェゾ:あ.....ああ.....じゃあな。(自分の分のメタモル草を持って2人から立ち去る)

ルルー:.....しかしあのシェゾがねぇ.....ああも変わるものかしら?

アルル:うーん.....でも......ちょっと格好良かったかも.....ね。セリリちゃんの為に一生懸命戦った今回のシェゾ。

(ウイッチの家)

ウイッチ:まぁまぁまぁシェゾ。生きて帰ってきたんですわねぇ(感心した表情で)。

シェゾ:当たり前だ!ほら、メタモル草採って来てやったぞ。(ウイッチに投げ渡す)余りはくれてやる。持ってけ。

ウイッチ:おお、これはまさしく.......!幻のメタモル草!さすがですわね......良かったですわねセリリさん。これであなたも.....

セリリ:ぐす..... シェゾさん......っ!

シェゾ:セリリ?.......うわっ(呼び終わる前に抱きつかれる)

セリリ:良かった.....無事で.....本当に.....ぐすっぐすっ 本当に心配していたんですよぉぉぉぉ(えぐっえぐっ)

シェゾ:ふん、俺様を信用して待っていろって言ったろ?この程度の事なんざ俺様にかかればものの数には入らねーよ。(ふっ)

セリリ:ぐすん.....でも.......

ウイッチ:くすくす。今のあなたのそのボロボロの服&傷だらけの姿だとまったく説得力ありませんわねぇ。まるで命がけの旅から帰ってきたって感じですわよ♪

シェゾ:え?(はっと自分の格好を確認) し、しまった......! 一端帰って着替えてくれば良かったか......あ、あのなセリリ.....これは....(汗) う....(ぎゅっと抱きしめられる)

セリリ:危なくなったら諦めて帰ってきてって言ったのに.....シェゾさんがいなくなる位ならわたし.....人間になんてなれなくても......ひっくひっく

シェゾ:......心配かけて悪かったな.....でも俺はこうしてちゃんと帰ってきたろ?

セリリ:ぐす.....はい.....でも、もう何処にも行っちゃ嫌ですよぉぉ(うるうる)

シェゾ:(セリリ.....)ほら、もう泣くな(ぽんっと頭を撫でて)......今度どっか行くときはお前も連れてってやるから。(ちと照れながら)

セリリ:......シェゾさん......ぐすっ....嬉しいです.....うわぁぁぁぁぁぁん(シェゾの胸で泣きじゃくる)

シェゾ:だから泣くなって言ってるだろーが(^^;) まったく.......

ウイッチ:あらあら、見せつけてくれてますわねぇ.....(ふう) ....そんじゃお邪魔な私は魔法薬の精製にでもかかりましょうかね。ええと.....精製法が書かれたページは.....っと。 ふんふん......ってあれ?......これってまさか(汗)

 

******2時間後

シェゾ:おせーな.....何やってんだか......(イライラ)

セリリ:......でも作るの結構大変みたいですよ?「こんな高度な魔法薬を作れるのは世界広しと言えどそうザラにはおりませんわよ オーホホホホ」ってウイッチさんおっしゃってましたから。

シェゾ:......(ホントかよ(汗))

ウイッチ:がちゃっ(ウイッチが実験室から出てくる)

セリリ:あ、出てきましたよ♪

ウイッチ:......お、お待たせしましたわね.......

シェゾ:まったく待ちくたびれたぜ。で、魔法薬は?

ウイッチ:え、ええ.....ここに.....(瓶を差し出す) 実際調合したのは初めてでしたがうまく行きましたわ......(汗)魔法書通りに完璧に出来ました......けど.....

セリリ:わぁ!これでわたしも人間になれるんですね☆

ウイッチ:ま、まぁ......そうですわね.......(視線を逸らせながら)

シェゾ:ん?どうしたさっきから?

ウイッチ:いえ......その.......

セリリ:?

ウイッチ:あの.....実は大変申し上げにくいんですけど......

シェゾ:何だよ?やっぱり失敗したのか?

ウイッチ:いえ......その......確かにこの薬はうろこさかなびとを人間に変える効果があるのですが.......実はその効果が有効なのはだった1日だけというのが分かったんですの......(汗)

セリリ:.....ええっ?

シェゾ:おいおい.......こんだけ苦労してたった一日だけかぁ?!

ウイッチ:申し訳ありませんわ.....でも効果が永続的に続く魔法薬は改めて調べておきますから....今回はせめて1日だけでもお二人の時間を楽しんで下さいな。(ぺこっ)

シェゾ:はぁ.....何か力抜けたな.....まったく。

セリリ:1日だけ......ですか......

シェゾ:セリリ.....どうする?

セリリ:......ならシェゾさん..... あの......もし良かったら......明日.....私と.....デートして下さい......ませんか?(かああっ)

シェゾ:え?で、デート?(あせっ)

セリリ:.....はい(もじもじ)。あの....シェゾさんさえよろしければ......

シェゾ:ま、まぁ....どうせ暇だしかまわないが(照れ)......えーっと.....(ポリポリ)

ウイッチ:でしたらリフレスの街なんていかがです?

シェゾ:そ、そうか......んじゃ明日........リフレスの街の入り口の噴水の前って事で.......(照れながら)

セリリ:......はい!(にこっ)

ウイッチ:(シェゾがデート.....か.......これは明日面白いことになりそうですわね.......)

 

*****で次の日、リフレスの街

セリリ:あ、シェゾさん、こっちこっち〜!(ぶんぶんっと手を振っている)

シェゾ:お、おう。待たせたな......(どきっ)

セリリ:いいええ。わたしも今来たばかりですから(にこっ)

シェゾ:(か、可愛い......かも.......)そ、そうか......

セリリ:うーん......実はちょっと二本足で歩くの慣れて無くてちょっと戸惑っているんですけどね.......あれ?どうかしました?シェゾさん?

シェゾ:(い、いかんいかん(ぶんぶんっ)この俺様がこんな事でどうする......)い、いや、何でもない......それより......何処に行こうか?何処でも行きたいところを言っていいぞ。

セリリ:......それじゃしばらく一緒に街を歩きませんか?

シェゾ:お、おう。お前がそうしたいならそれでもいいぞ。

セリリ:あの.....(もじもじ) それで......もし良かったら......腕を組んでもいいですか?歩くの慣れていないから少し不安定だし.......(かあっ)

シェゾ:ま、まぁそういう事なら......ん......(照れながら腕を差し出す)

セリリ:ありがとうございます(にこっ)では......(ぎゅっと腕を組む)

シェゾ:(どきどきどきどきどきどき な、何なんだよこの感じは......)

セリリ:......こうしてると何かとっても幸せな気分です......さ、行きましょうか?

シェゾ:お、おう......(どきどきどきどきどき)


(歩き始める2人。でその後ろで)


ウイッチ:(建物の影に隠れながら)お、なかなか出だしはいい感じですわね。

ルルー:見てて恥ずかしい事この上ないわね......しかし(苦笑)

ウイッチ:あなたとサタン程ではありませんわ。

ルルー:それ、どーいう意味よ?!

アルル:ね、ねぇそれはいいけどやっぱやめようよぉ......シェゾとセリリちゃんのデート覗き見するなんて......(汗)

ウイッチ:なにおっしゃってますの。アルルさんだって興味があるから付いてきたんでしょう?

アルル:いや.....まぁそうなんだけどさ.....(ポリポリ) やっぱさぁ.....

ルルー:だったら文句言わない。ここまで来たらあんたも立派に一蓮托生なんだから。

アルル:あ、あははははは(汗) やっぱ来なきゃ良かったかなぁ.....(^^;)


(リフレス街路)


セリリ:(ゆっくり歩きながら)賑やかな街ですねぇ......(物珍しそうに)

シェゾ:リフレスはこの大陸でも一番大きな街だからな......ま、俺は何度も来てるから今更珍しくもないが。

セリリ:私はあまりこういった所に来ないから......羨ましいです。

シェゾ:こういう所はごくたまに来るから良いんだと思うけどな。毎日こんな所にいても騒がしくてしょうがないぞ。

セリリ:(くすっ)やっぱり.....優しいですね......シェゾさん.....

シェゾ:な、なにを急に?(あせっ)

セリリ:いいえ?ただの独り言です♪(くすくす)

シェゾ:(......どきどきどき い、いかん.....間が......)そ、そうだ。もう昼だし.....何か食べに行かないか?俺いい所知っているから.......

セリリ:はい喜んで(にこっ)♪

シェゾ:じゃあ.....行くか(いそいそ)

 

(レストラン「まーめいど」 オーダー後テーブルに向かい合う二人)

シェゾ:ふう.....(考えたみたら魚介類系の店で良かったのかなぁ?) ん?どうした?(じーっと自分を見つめているセリリの視線に気付く)

セリリ:あ、いえ別に....(^^;) 何かこういうのって凄く幸せだなぁ.....って。

シェゾ:そ、そうか....(照) でも確かに俺も.....今日はいつもと違う感じがする......何かふわふわして.....いつもの俺じゃ無いって感じなんだけどこういうのも悪くない.....とも思ってたり.....あ、いや、その、つまり....何だ(あせっ)

セリリ:うふふっ ......この幸せがずっと続いたなぁ......って でもその為には......

シェゾ:(.....永久にセリリが人間になる方法.......他にはないのか?)

店員:おまたせしましたぁ☆ 当店自慢のコース「七つの海の贈り物」で〜すっ♪

シェゾ:ま、まぁ今はその事は忘れてぱぁーっと行こうぜ。今日は俺の奢りだから遠慮なくじゃんじゃん食べてくれ。

セリリ:あ....はい.....いただきますっ♪


(一方離れたテーブルでは)


ウイッチ:むむ....コース料理とはなかなかやりますわね......

ルルー:ま、当然ね.....まぁそれはいいとしてアルル.....なんでシーフードカレーなんて頼んでんのよ?(^^;)

アルル:あ、いや.....いつ反射的にカレーを選んじゃって....(汗)

ルルー:まったく....ここまで来てカレー食べなくてもいいでしょうに(苦笑)。今日は私が奢って上げるからもっといいもの頼みなさいよ.....キャンセルしてシェゾ達が頼んだあのコース食べてみる?

アルル:あ、ありがとルルー(^^;) じゃせっかくだからそうしようかなぁ......

ウイッチ:それでは私も....(キラキラ)

ルルー:......何がぁ?

ウイッチ:しくしくですわ......(泣)

 

(で、その後)

セリリ:ふう......お腹一杯ですぅ.....美味しかったですねぇ(満足そう)

シェゾ:そ、そっか......それは良かった......(やっぱ可愛い......な) さーて.....んじゃ次はどうするかな......(辺りを見回す)

セリリ:シェゾさん、シェゾさん、こっちこっち!わぁ.....素敵な服ですねぇ.......

シェゾ:ん?ああ......そうだな(セリリに似合いそうだな......)。

セリリ:で、でもお値段が洒落になってませんね(汗)

シェゾ:はははっ確かにここはな。.....でもせっかくだから入ってみるか?

セリリ:え?でも......

シェゾ:まあまあ、試着するだけでも......な。ほら行こうぜ。(先導するようにすたすたと店に入ってしまう)

セリリ:あ、待ってくださいよぉ(慌てて付いていく)

店員:いらっしゃいませ〜♪

セリリ:うわぁ......素敵な服がいっぱい.......

シェゾ:品揃えは大陸一とも呼ばれるブティックだからな......好きなだけ見ていけばいい。

店員:くす.....可愛い方ですね.....恋人さんですか?(にこっ)

シェゾ:え?い、いや、その.....(あたふた) べ、別に俺達そんなんじゃ.....(汗)

店員:うふふふふ。隠さなくても構いませんわ。しかしこれはコーディネートし甲斐がありますね......ちょっとお借りしますねぇ♪ さ、お嬢さんこちらへどうぞ。(セリリを引っ張っていく)

セリリ:え?あの.....その.....(呆然)

店員:いいからいいから。試着だけは自由ですから☆

シェゾ:あ.......連れて行かれた......(汗)

(試着室から声が聞こえる)(え、ちょっと....これは.....(汗))(大変お似合いですよ♪でもこっちも捨てがたいかなぁ....)(ひ、わたしこんなの.......)(ま、いいからいいから.......ふふふふふ)(きゃ、ちょっと(あせっ)、ひぇぇぇぇぇぇ)

シェゾ:一体あそこで何が行われているんだ?(汗)


*****40分後

店員:おまたせしましたぁ☆

シェゾ:ず、ずいぶん長かったな......?

店員:だってこんな可愛い方をコーディネートするの久々でしたから腕が鳴りましたの。ふふふふふ......さ、どうぞ♪

セリリ:は.....はい......(恥ずかしそうに試着室から出てくる) ......あ、あの......どうですかシェゾさん?(赤)

シェゾ:(どきいっ)う.......こ、これは......(汗)

店員:テーマはおとぎの国のお姫様.......どうです?

シェゾ:(む、無茶苦茶可愛いじゃねーか........見ているだけでドキドキが止まらない.......)か、可愛い......凄く似合ってると思う........(.....心臓が破裂しそう......)

セリリ:そ、そんな......(ぽっ) 恥ずかしいです......

店員:いかがですか?お気に召されましたか?(にこにこ)

シェゾ:じ、じゃあセリリの着ている奴全部まとめて......

店員:はい!毎度ありがとうございま〜す♪

セリリ:し、シェゾさん?!こんな高い服.......私......

シェゾ:ま、まぁ気にするな。せっかくだからプレゼントしてやるよ。(確かにすっげぇ散財だけど......まぁいいか。こっそり取っておいたメタモル草がかなりの値段で売れたし)

店員:それでは.....これ領収書です。ありがとうございましたぁ

シェゾ:(それに......今の俺って何かセリリの為ならなんでもしてやりたいって.....ホント俺どうしちまったんだろうな.....強大な力を手に入れて世界一の魔導師になることしか興味無かったはずなのに........)

セリリ:シェゾさん.....本当にありがとうございます......わたし.....凄く嬉しいですっ!(涙目で)

シェゾ:(..........でもこういうのも悪くはないか.........)......喜んでもらえればそれでいいさ。そろそろ出ようか?

セリリ:あ.....はい。

店員:(後ろから)ありがとうございましたぁ♪

 

(店を出て暫くするとあたりに夕焼けがかかってくる)

シェゾ:.......もう夕方だな。

セリリ:そうですね......楽しい時間が経つのはあっという間の様.....(寂しそうに)

シェゾ:セリリ......


(がさがさがさ)

ウイッチ:をを。いよいよクライマックスですわね.....わくわく。

ルルー:何かあの二人このままだと行き着くところまで行ってしまいそうね......(ごくっ)

アルル:もー何なんだか(^^;)これじゃボク達も立派なヘンタイだよぉ(汗)。


(それはさておき)


セリリ:シェゾさん、今日は本当にありがとうございました。わたし、今日のことは一生忘れないと思います。

シェゾ:礼には及ばない......俺も、楽しかった......それに、最近はセリリの笑顔を見てるだけでなんだか幸せな気分になれるんだ.......冷酷無比な闇の魔導師......のつもりだった俺が......ふっ、とんだ笑い話だけどな。(一瞬だけとても優しい表情を見せる)

セリリ:.....シェゾさん....(ぎゅっと抱きつく) わたし......シェゾさんの事......

シェゾ:セリリ.....

(それから抱き合ったまま暫くたって)


セリリ:あの.....私.....最後のお願いがあるんです......聞いてもらえますか?

シェゾ:......何だ?

セリリ:......今の人間の姿になっていられるのも.......今夜だけ......だから.......(抱き寄る)

シェゾ:セ、セリリ.......?(汗)

セリリ:シェゾさん......私を.......抱いて下さい.......(そう言って目を閉じる)

シェゾ:(ドキドキドキドキドキドキ)......セリリ.......俺も.......その.....(そのままキスして思いっきり抱きしめそうになる衝動を必死で押さえながら).....いいのか?

セリリ:はい........わたし......シェゾさんになら.......

シェゾ:そ、そっか...なら.......俺も......?

(セリリの体が小刻みに震えてるのに気付くシェゾ)

シェゾ:...........ふっ (そのまま抱きすくめておでこにキスする)

セリリ:あ.......(かあっ) シェゾ......さん?

シェゾ:.......生憎、俺はまだお前を完全に人間にする事を諦めた訳じゃない........だから.......その時まで大事に取っておいてくれ......

セリリ:シェゾ.....さん.......

シェゾ:今回は役立たずのヘボ魔導師なんかに頼っちまったから不完全になったけど.......必ず他に何か方法があるさ。もしかしたらもっと高度な魔法薬があるのかもしれないが......いずれの方法にせよ俺が必ず見つけだしてやるよ。

 

ウイッチ:(かあああああっ)誰が役立たずのヘボ魔導師ですってぇ!メテ.......ふがふがっ

アルル:(ウイッチの口を押さえながら)ま、まーまー落ち着いて(^^;)

ルルー:うくくくくくく(1人笑い転げるルルー)

 

シェゾ:.......だから、それまで俺を信じて待っててくれるか.......?(他人の為に動いた事なんて無かった俺だけど......今なら......)

セリリ:.......はい!私.....信じて待っていますから......ずっとずっと........

シェゾ:そうか......ありがとう.......(ありがとう......か......こんな言葉を使うのは何年ぶりかな.......?)

セリリ:......それじゃせめて.....少しだけ目を閉じていただけますか?

シェゾ:.......こうか? んっ.....?

セリリ:(シェゾさん.......大好き.......)

****夕焼けに染まった空の下で口付けを交わす二人****

 

****そして、泉の前

セリリ:......改めて今日は本当にありがとうございましたシェゾさん.......(ぽっ)

シェゾ:あ、ああ俺も楽しかった.....よ(照)

セリリ:あ、あはっ、何か照れちゃいますね....(汗)

シェゾ:(ポリポリ)ま、まぁな......(あれからここに帰ってくるまで殆ど何も話さなかったし)

セリリ:それじゃわたし......もう行きますね.......その........

シェゾ:.......ああ。又明日......この場所で.......な(優しい笑みを見せて)。

セリリ:......それじゃまたここで待ってますね.....わたしの王子様.っ(ほっぺにちゅっ) あはっ(赤)、それじゃっ!(慌てて泉に消えていく)

シェゾ:.......王子様.........?この俺が.......(セリリの消えた泉をぼーっと見つめながら) ふっ.....


(そして、自分も帰ろうとくるっと方向を変えた所には......)

ウイッチ:ふっふっふっ、うまくやりましたわね。お・う・じ・さ・ま♪

シェゾ:げっ、ウイッチ、ルルー、それに......アルルまで......お、お前等......見てたのか(汗)?

ルルー:もぅバッチシと。ふふ.....なかなか良い見せ物だったわよ。シェゾ。くすくすくす

シェゾ:お前等なぁ......

アルル:でも......ボク、今回の事でシェゾの事ちょっとだけ見直しちゃった....かもね。

シェゾ:ど、どういう意味でだよ?(汗)

アルル:うふふふふふ。(にこにこにこ)

シェゾ:んだよ気持ち悪いな......

ウイッチ:まぁ、それについては私もアルルさんに同感ですわ.......し・か・し......誰が役立たずのヘボ魔導師ですってぇぇぇぇぇぇ!!!! 天誅〜!(クリスタル・ダスト)

シェゾ:ぐええええええええ!!!

アルル:あらあら(^^;) 結局こういう展開なのね.......可愛そうに(^^;)

 

(セリリの家)

セリリ:(人魚姫の童話を抱きしめながら)うふふふふ......幼い頃からの憧れだった王子様......ついに見つけた.......幸せぇ.......

シェゾ:(ああ。又明日......この場所で.......な)

セリリ:.....お休みなさい......私の王子様.......

 

***********ハッピーエンド♪(丹下桜のMy Wishでもどぞ)***********

 

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