刻の流れと自分の存在(留学2周年反省会)


作者「.................」
メルウィン「あら?どうなさいました?カレンダーをまじまじと見据えられて。」
作者「今日は.....6月23日......だよな?」
メルウィン「暦の上ではそうなりますけど......何か?(きょとん) お誕生日はまだしばらく先ですよ」
作者んな事分かってる!(がああああっ) ......でも今日は6月23日なんだよなぁ.....」
メルウィン「?さっきから一体何をお考えなので......?」
作者「.......別にぃ」
メルウィン「では何回位ボケ役して差し上げたら教えていただけます?」
作者「.......(^^;) 俺が悪かった...... 今日はな.....留学してちょうど2周年目にあたる日なんだよ.......
メルウィン「.....へえ?そうなのですか?」
作者「まぁ、学校に通いだしたのはもう少し後だし、98年に2ヶ月ほど空白の日があるから実質的にはまだなんだろうけど.......でも2周年......かぁ」
メルウィン「それは......おめでとうございます.....って申し上げた方がよろしいですか?(どうしたらいいか困惑気味)」
作者「祝う事じゃ無いだろ(汗)。ただアメリカに2年間住んだってだけの話だしさ。それより......今日が6月23日ならしなきゃならない事があるなぁ。」
メルウィン「お酒買ってくるのですか?」
作者「だから祝うんじゃなくてぇ、......反省会だよ。」
メルウィン「ああ、そういえば確か去年のこの日にあっぷるそーすに「とりあえず来年の今頃は今年の自分と明らかな格差を自覚出来るようになる...のがこの一年の目標」と書き込まれてますねぇ。この事についてですか?」
作者「ま、そういう事。はぁ」
メルウィン「そこで気落ちされている様ではされるまでもないのでは?」
作者「.....あのな、. 頼むから無表情で皮肉るなぁぁぁ!(涙)」

メルウィン「で、どうなんです?実際。冷静に判断されてみて」
作者「格差....感じてない......(^^;)」
メルウィン「ほう。ではこの一年間まったくの無駄だったと?」
作者「うぐ......そ、そこまでは言わないよぉ(既に泣き顔).....ええと、一応PhotoshopとかDirectorとかのマルチメディア関係のソフトがいくつか使えるようになったし、HTMLも去年の今頃と比べたら大分マシなHP作れる様になった.....多分(ゆーかテーブルすら使えなかった去年が酷すぎなだけかも^^;)。」
メルウィン「ほほう。」
作者「あと白黒だけど写真の現像技術も手に入ったし......インターフェイスデザインでマルチメディアプロダクションの概要やシステム構築でシステムデザインの基礎も学んだ.......」
メルウィン「聞いているだけだと何となく凄そうですねぇ」
作者聞こえだけはな(^^;)。実際はそれほど大した事でも無いんだけど.....後は英語だけだけどブラインドタッチも出来るようになった......なぁ。Visual Basicも基礎だけど覚えたし......をを。結構進歩してる???」
メルウィン「それで、英会話能力の方は?」
作者「あううううっ(涙) ......全然.....伸びてない......しくしくしく.....」
メルウィン「やはり留学だけに一番目に映るのが英語能力の向上ですよねぇ」
作者「......去年と全然格差を感じない最大の要因はこれか.......(汗)」
メルウィン「しかし、つくづく感じるのですがよくその程度の英語能力でプレゼンテーションやグループ学習中心のマルチメディアクラスに付いて行かれてますよね?もしかして自分の意志を直接相手の脳に伝える能力でもお持ちなのですか?(尊敬のまなざし)」
作者俺は電波使いかぁ!(汗) ゆーか滅茶苦茶キツいぞ、今のセリフ(ぴくぴく)。」
メルウィン「いえ、尊敬しているんですけど.....(じーーーーっ) それで一応まともな成績も取ってらっしゃるみたいですし。」
作者それ全っ然誉めてない(泣)」
メルウィン「あらあら(手で口を塞ぐ)」
作者「........うーん........(考え込む)」
メルウィン「でも、せっかくアメリカに留学されたんですから英会話能力の向上の成果はそれなりに欲しいですよね......(コポコポとお茶を淹れながら) はい、どうぞ。」
作者「まぁねぇ.....(湯飲みを受け取る) でも日本人同士で殆ど固まっていた1年目と比べて英会話の機会は大分あったし、アメリカ人の友人も出来た.....んだけどね。やっぱ自然に....っていうのは難しいね。意識的にやらないと。(ずずーっ)」
メルウィン「ではこれは来年までの課題ですか?」
作者「そだね。来年の今頃もここにいるって保証ないけど......とりあえず留学終えるまでの命題の一つだね。」
メルウィン「でも案外気付いてないだけだったり?」
作者「そう信じたいデス(るー)。」

メルウィン「と言うことでまとめにまいりますか?」
作者「うん。ってゆーかさ、俺が一番問題にしたいのは英語のスキルにせよ専門分野の知識の習得にせよこの一年間の成果が一年間という時間を必要とする物であったか......っていう事なんだよ。」
メルウィン息抜きの合間に人生をされてらっしゃる旦那様とは思えない台詞ですけど、ご自分でどう思われてます?」
作者「いちいちうるさいな(ぴしっ)。......でも多分必要ない.....と思う......一年目よりも密度は濃いだろうけど。」
メルウィン何となく適当にやっていて気付いたら1年経っていた.....という感じですか?」
作者「そう言うこと......なんて時間の流れは早いんだろう...... この時間の流れの中で自分の存在って何なんだろう.....とか思ったり」
メルウィン「はあ......」
作者「この時間連鎖の中をただ流されているだけだと自分で自分の存在感を感じないっていうか、自分が自分の意志で何かをしてその結果に満足した時に「ああ自分はこの時を生きている」って実感するんだよね。」
メルウィン「......確かにそうかもしれませんねぇ。」
作者「結局この一年ってそんな事を感じた事って少なかったからな。自分は確かに1年という時間を過ごしたけど、本当の意味で「生きて」たのは果たしてどの位なんだろう......って。それを考えるとねぇ......なんか随分適当に過ごしていた日が多すぎるかな.......」
メルウィン「でも分かっていても難しいかもしれませんね。旦那様には(くすっ)」
作者「.......まあね。理念だけ浮かんでも実際に実行するとなるとなぁ.......って今までは逃げてきてた訳だけど、これからは違う」
メルウィンといいですねぇ。(ずずーっ)」
作者「先に言わないでよぉ(^^;)」
メルウィン「くすくす。ではお題目はどうします?来年の今日までの。」
作者「同じだね。今の自分と比較して格差を感じられるか。どれだけ自分で満足した時間を過ごせたか。毎年考えてみるのもいいかも。」
メルウィン「それって普通大晦日とかにやりません?」
作者「........そういえばそうかも。ゆーか大晦日にそんな事考えたこともないなぁ........あの日は午前中適当に掃除して後は遊び倒しているから。」
メルウィン「毎年除夜の鐘をきちんと打ちに行かれてたのににですか?あれは煩悩をうち払い、厳粛な気分で新年を迎える為では......」
作者「いや、あれって小学校4年の頃からの習慣だったから意地で行っていただけ。後はストレス解消に(コラコラ)。」
メルウィン「あの.....それって.....(汗)」
作者流されているなぁ......適当に(汗)」
作者メルウィン「.............(ずずーーっ)」
メルウィン「ま、まぁ気付いただけよしとしますか(汗)」
作者「そだね。今までの自分を見つめ直して変わっていくしかないか。ふう。さーて(がたっ)」
メルウィン「さぁ、どうされます?(にこっ)」
作者「......とりあえずお茶をもう一杯.......」
メルウィン「あらら.......」

 

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