記11月分

 

樽募金復活

2004年11月4日(木曜日)


まぁ、いずれ出てくるとは思ってたけど、とうとう伝説の樽募金が復活だそーで。

…とは言え、そのお金で直接カープを養う事を目的としていた昔と違い、今回はいつまで経っても話が進まない新球場建設へ向けて後押しする切り札としてという意味合いなので、その性質はちょっと違ってはいるみたいデスけど。

ただ、かつては地域密着という言葉を地で行った昔と比べて、広島市民と球団との距離が離れている昨今で、カープファンの象徴とも言える樽募金が復活したのは興味深い趣向と言えるし、また、正に今こそ広島県民とカープの関係が再び試される機会でもあるかと思えたりもして。

ちなみに、樽は当時使った物が復活するらしいっす。

この樽募金は中国新聞がメインになっており、地元マスコミに県や市町村、それに球団や応援団が一緒になって今後様々なイベントも予定されている事から、成功すれば間違いなく一大ページェントになるのは疑う余地は無いものの、反面これで大ゴケしたら、それこそ修復不能な溝が生じる可能性があるのも否めない可能性を秘めている訳で、そういう意味では今回の樽募金は一か八かの賭けとも言える側面を持っていて、多分カープファンの人は気が気でない部分も多いのではなかろーかと心中察する次第デスけど。

ただ、事前調査だと樽募金をやったら参加すると答えた広島市民は80%位はいるらしいし、今年は県内の各市町村の方針会議でもカープ支援を議題として口々に出しているし(市町村単位でのカープ観戦ツアーも続々と組まれている模様)、中国新聞は毎日の様にカープ存続の為に何箇所にも渡ってスペースを割いて記事を掲載しているしで、何だなんだ言って存続危機に関わればみんな動くみたいなので、個人的には結構楽観してたりして。

ちなみに、1年間続けて目標額が1億円という事デスが、これって結構弱気な目標設定な気がしないでもなかったり^^;。

  

 

本日のカクテルメモ

2004年11月10日(水曜日)


今日は久々に妹と飲み会をやった後、片付けの最中に、どんなモノか見せる為に少しだけ注いだチンザノ・ロッソ(イタリアの代表的なスイート・ヴェルモット)が入っているグラスに、妹が飲み残していった、既に温くなったジーマを空ける。

んで、本当はこのまま流しに捨ててしまうつもりだったのだが、何となくそこで興味が沸いた俺は、近くにあったホワイトキュラソー(オレンジのリキュール)を適当に注いで味見をしてみる事に。

俺:……。
俺:…むぅ…。
…今更分かっていたとは言え、チンザノ・ロッソの味が強烈過ぎ。

配合的には、200ml程度のグラスにジーマ7、ヴェルモットが2、ホワイトキュラソーが1くらいの割合なのに、完全に見た目も色もヴェルモットが勝ってしまってるのが強烈。

それでも、意外と悪くはない味だったので、案外ジーマはカクテルベースにいけるのかも。(色も透明だし)

…つーか、素直にジーマとホワイトキュラソーにしておけばよかったと思ったり思わなかったりするんデスが。

  

 

パチモノ発見

2004年11月12日(木曜日)


今日、妹からMy first Bigシリーズで出ているドラえもんの単行本を何冊か持ってきてくれたので、早速借りて読む事にしたのだが…。

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………
……
”おら”エモン??(;´Д`)

注:実際にはパチモノでは無いので一応^^;。
つーか、ネタなので。ええ。

 

 

新鮮味

2004年11月13日(金曜日)


オリンピックの年はテレビの台数が飛躍的に延びると言われるが、ビデオデッキやらDVDやらパソコンやらの普及率を伸ばしたのはアダルト関連の存在が大きいと言われている。
当然、インターネットもご多分に漏れず、そのきっかけとなったのはアダルトサイトであるのも周知の事実な訳で…。

…って、まぁ本来は今更こんな事をワザワザ口に出して言うまでの事も無い事は分かってる。

分かってるけど…でも、やっぱり新鮮だったので。

今時、「ネット繋いだら海外の無修正のうろ画像が見放題なんだろ?」と尋ねられたのは。

  

 

隠れ広島名物

2004年11月15日(日曜日)


今日、地元の駅ビルを歩いていたら、地元の隠れ名物とも言える懐かしいお菓子を発見したので早速買っていく事に。

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このレモンケーキは広島のとら屋(東京にある羊羹で有名な所とは別物)製造の、何十年も前から(うちの親やら祖父母の代)人気のあるお菓子で、地元の人だけが知ってるっぽい隠れ名物っす。(昔から、地元でみやげ物の定番だった)

メレンゲ状(と言うか、ハーフレモンの形)のスポンジに、レモンクリームがコーティングされているお菓子で、スポンジケーキの軽さと、甘さを抑えたレモンクリームの甘酸っぱさが魅力デス。

しかし、自分としては、このお菓子の真の魅力は、味以外の部分にあるとあえて主張します。

…つーか、仏壇のお供え物として、これ以上しっくりとくるお菓子は他に無いと断言出来る程に馴染んでるんです、これが。

  

 

メロンパン

2004年11月16日(月曜日)


今日は久々に、呉の老舗中の老舗、メロンパン(店名)で昼食を購入。

元々は大衆向けのパンだったこのメロンパンも、今では呉市のホームページでも紹介されており(クリックするとリンクに飛びます)、知名度もすっかりと上がって立派な地元名物と呼べるものになっている模様。

…しかし、このメロンパンの紹介ページにはひとつ肝心な事を説明していないので、もし食べてみたいと興味がある人には、小さい頃からこれを食ってきた人間としてひとつ忠告しておきます。

実はこれ、相当な甘党の人じゃないと、とても食えません(汗)。

何故なら、このメロンパンを構成している殆どの部分がメロンクリームなんデス。
菓子パンで売ってる奴と一緒にして侮ってはダメっす。普通のあの形をしたクリームパンの倍以上はクリームが入ってます。

だから、
調子に乗って4つも5つも買うと確実に後で処分に困るので、甘いパンはあれ一個にしておくのが無難っす。(一個で甘い菓子パン2つ分以上は食った気になる)

つーか、個人的にはメロンパンのパンは、チョコレートパンやらサンドイッチ系の方が美味しい気がするんですけどね…。

ちなみに、メロンパンの呉店舗の一つは中通りにあり、この辺りは大正10年から続いている洋食屋のいせ屋や、親から子へと常連が引き継がれているフライケーキやびっくり饅頭など、戦前・戦後辺りからの歴史を持つ老舗が未だに並んでいる通りで、ある意味食の観光名所とも呼べる通りっす。

  

 

新手の羞恥プレイ??

2004年11月18日(木曜日)


今日は、仕事の帰りに発売日が半月位延びていた百合姉妹のVol.5を買いに行く。
しかし、今までは何処でも置いてあったのに対して、今回は何故か何処にも置いて無い。
仕方無しに色々と本屋を回るものの、結局6軒くらい回ってようやく発見。

…つーかデスね、頼むから、BL系と一緒のコーナーに並んでいる様な雑誌を、何軒も探させないでくだちぃ(汗)。

殆ど羞恥プレイ状態っす、マジで。

 

 

Meたんとボク

2004年11月20日(土曜日)


かつて史上最悪と言われたOS、WindowsMe。今じゃすっかりとその存在を忘れられた観があるものの、うちの仕事場にはまだしっかりと現役で稼動してたりする。

とゆーか、専門のデータペースソフトが2001年の終わり頃に導入した癖に、OSがMeまでしか対応してないという、とても工業用とは思えない使用なので。

そんなワケで、頻繁に起きるトラブルに、「だぁぁぁぁっっ、だからMeは嫌いなんだよぉぉぉぉぉぉっっっ」と絶叫しそうになるのだが、その度に精神安定剤になっているのが、今や懐かしになりかけている、とらぶるうぃんどうずのFlashムービーだったりする。

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うむぅ、いつ見ても和む…(* ̄▽ ̄)。
出来る悪い子ほど可愛いを地で行ってるこのムービーを見ると、とりあえず2時間分くらいの仕事を吹っ飛ばされた怒りも収まってくるから不思議なものである。

ちなみに、最近はこのPCに向かっていると、Meたんの幻影が浮かんできたりする事もあるものの、これはこれでさすがに人間としてヤバイかもしれない(汗)。

…しかし、その反面。

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俺:……(* ̄▽ ̄)ゞ。

ごいんっ

社長:仕事中に何を見とるんじゃ、お前は。
俺:すいましぇん…。

…自分の行動が決して周囲に理解してもらえないのが玉にキズです(汗)。

  

 

樽募金

2004年11月21日(日曜日)


昨日から樽募金が始まったという事で、1日遅ればせながら広島へと向かう。
その道中の電車に乗っていた時、この寒いのにお腹を見せつける様に薄着をした若い女性が目の前に。

ってまぁ、それは一向に構わないんデスけど、お腹を出すならせめて毛の処理位はしておいてくだちぃ、見ず知らずのおねーさん(汗)。

さて、それはともかく、昨日は盛大にオープニングイベントをやったらしき樽募金だけど、今日はすっかり静かになっているみたいで残念無念。

どーせなら、昨日でなくて今日から始めれば良かったのに…と思いながら、シャレオの地下と広島そごうの1階でそれぞれ募金していく。

ちなみに今回の募金額は合計1500円^^;。
…ちと景気が悪いけど、まだ先は長いのでとりあえずこの辺で。
つーか、呉駅とか呉の百貨店にでも置いてくれると交通費分が募金できるんだけど。
 

 

今日買ってきたDVD:チキチキマシン猛レース

2004年11月21日(日曜日)


そごうで樽募金をした後にそのまま紀伊国屋へ向かうと、DVD売り場で探していたチキチキマシン猛レースのDVDボックスを発見したので速攻購入。DVD3枚組で5400円なり。

現在は1500円の廉価版シリーズが出てるので、そっちをそろえた方が安いんだろーけど、何処にも売ってなかったし。

多分、タイトルとマスコットキャラ(?)のケンケンは知らない人の方が少ないと思われるこのチキチキマシン猛レースは、トムとジェリーの生みの親であるウィリアム・ハンナ&ジョセフ・バーバレラのコンビが手がけたカートゥーンアニメで、日本でもテレビシリーズで放送されて大人気…だったらしいものの、何故か当時見た覚えが無かったりして。

ともあれ、帰った後で早速観てみる事に。とりあえず、このコンビで外れはあるまい。

…と思ってたんだけど…。
んー、それなりに面白い事は面白いんだけど…トムとジェリーに比べたら結構微妙かも。

と言うか、トムとジェリーは緩急豊かな絶妙の”間”と、追いかけっこシーンの躍動感が際立っていたのに対し、こちらの方は常に一定のテンポでダラダラと進んでいく為に単調さを感じるし、またレースを扱ったアニメな割に、スピード感が感じられないのがちょっと残念かも。

また、単調に感じた一因のひとつとして、ブラック魔王が全話を通して(と言うか、少なくともDVD収録分は)一度も優勝しないというのも一因じゃなかろうかと。

トムとジェリーの場合、基本的にジェリーが勝つ様に思わせておいて、トムが勝ってしまったり、2人共ハッピーだったりバッドだったりと様々な種類の結末が用意されていたのに対し(去年の日記参照)、チキチキマシン猛レースは殆ど全ての話で同じ様な構成になっている為に、ある程度見ていたら展開が読めてしまったりして。

一応、優勝者は毎回違うけど、ブラック魔王vs他の出場者という構図になっている以上は同じ様なものだし。

それに、トラップのアイデアそのものもトムとジェリーを見た後では斬新さを感じたものが見当たらなかったので。(トムとジェリー9巻に収録されてる『ねずみとり必勝法』とかを見た時は、天才的なカリスマ性すら感じたんデスけど)

ただまぁ、ストーリー自体は弱くても、やっぱりブラック魔王の間抜けさやケンケンのキャラクター性は最高デス。

特に、ケンケンが元々外見的にも性悪な雰囲気だったものの、見てみると予想以上にドス黒いキャラで、日本語版特有の「ウッシッシッシッ」の前後に「ザマミロ」とか、「そう上手く行くかね?」とかボソっとぼやいているのが非常にいい味出してます。
また、実況のナレーションが非常に小気味良い熱演で話を盛り上げているのが非常にポイント高く、
確実にこのアニメのキモの一つはこの実況アナウンサーの演技力です。

とりあえず、トムとジェリーの様に何回もリピートして見たくなる様な作品でもないですが、ハンナ=バーバレラのファンならこのブラック魔王とケンケンのやり取りは一見の価値はあるかと思いました。(値段も安い事だし。トムとジェリーは全巻揃えたら15000円するので)


…あー、ところで、実はこのアニメ通貨単位が通貨レートを無視して、ドルからそのまま円にされてたりしてるんですが、この辺は昔の子供向けアニメらしい解釈っすねぇ。

ただ、例えば通行料$10と書かれている看板が日本語版の脚本でそのまま10円になってるのは、それはそれでストーリーが微妙に変わってくる気が^^;。

日本円の10円だと安いになるけど、これが10$だと1000円以上(アニメ放送当時だと2500円以上のレートだったハズ)になるので安くはなくなったり。

…まぁ、それはそれで味が出ているのか憎い所なのかもしんないですが^^;。
 

 

先月の印鑑ネタの続き。

2004年11月23日(火曜日)


先日、某文具屋の前に置かれていたシャチハタの棚に書かれていた、”熱いハートで押せ(はぁと)”だが、どうやら別の面には、別のキャッチコピーが書かれている事を発見。

んで、そのコピー文句は、”熱いしあわせの認め印(やっぱりはぁと)”。

…つまり、結局は熱血系なのねん。
 

 

バカップルの言い分

2004年11月25日(木曜日)


今日の仕事帰り、商店街の中で自転車を転がしていると、目の前にいた二人乗りの男女が巡回中らしき警官の前を通っていたのに、あっさりとスルーされる場面を目にする。

てめぇこのヤロ、この前は微妙な信号の判定で俺を止めやがったクセに…。

そして、以下がその後のカップルの会話。

「びっくりしたぁ。怒られると思ったのに…」
「きっと、
恋人同士なら二人乗りしてもいいんだよ
「愛し合ってるもんねー♪」
「ねー♪」

…ねぇ、お巡りさん。あいつら、あんなコト言ってますけど…?
  

 

本日購入物:トランジスタにビーナス

2004年11月28日(日曜日)


今日、行きつけの書店で竹本泉&百合の両方のマニア属性があるのに、何故か手を出していなかったトランジスタにビーナスを購入。

とりあえず1巻を読んで、うわ、何でもっと早く手を出さなかったんだろう…。と後悔。その後、残りをまとめて購入しようと書店を回るものの…何処にも売ってないやん(汗)。

発行数が少ないって噂はホントってコトかね…??

結局、自転車で行ける距離の書店をしらみ潰しに探して、ようやく見つけたのは6巻と7巻のみ。先週行ったばかりだというのに、これでまた広島市内の書店めぐり確定に^^;。

ともあれ、脱いでるシーンやらキスシーンやら(9割方は女の子同士)が続いて、竹本氏の作品の中でも際立って色気度の高い作品なので(内容がスパイもので脱いでいるシーンが多いのは007シリーズの影響??)、氏のファンとか百合萌え属性の高い人は必見と言えるのかも。

…ただまぁ、ひたすら女の子とキスしたりイチャイチャしてる内容なので^^;、無条件で人にお奨めかと言われると結構微妙な部分もあるんデスけどね。

一応、ストーリーものとしては、さよりなパラレルの方が完成度は上かなぁと。

元々竹本泉氏の作品は直接ではないにしても、百合的な雰囲気がわりと漂っていたんですが、今回はもの凄く直球っすね、しかし。

と言っても、イーナスはただのキス魔なだけという気もしないでも無いデスが^^;。
 

 

今月買ったゲーム:シャドウハーツ2

2004年11月−−日(−曜日)


とりあえずシャドウハーツを終わらせた後で、早速本命の2を購入。

…しかし、どーでもいいけど今回の15歳以上推奨ってーのは、もしかしてエロに対するものデスか??

見えそうでなかなか見えなかった前作に対して、今回はムービー、戦闘シーン問わずにパンチラ放題だし(しかも、前作でアリス専用だったぱんつシリーズも、今回は女性キャラ全員対応してる)、女性キャラの隠し衣装に至っては、某デドアラも真っ青な生地の薄さっぷりだしで(笑)。

つーか、人形とはいっても、コーネリアを裸にするのはやりすぎだと思うけど^^;。

とまぁ、そんなワケで、ストーリーや世界観にゴシックホラーな雰囲気が漂っていた前作デスが、今回は見事なまでにイロモノになっちまってます。

まぁ、前作のパッケージにあった”この作品には、暴力、流血、ホラー表現などが含まれています”のマークが消えていたので、プレイ前から雰囲気が変わってるという予想はしていたものの、実際に蓋を開けてみると、今回のシナリオは正に”お笑い珍道中”ひた走り状態でした^^;。

とりあえず、ストーリーは前作から半年後の後日談的な展開で、メインストーリーはありがち…もとい、王道的な展開が堂々と続いていきます。

…つーか、この辺は前作で陳腐だと感じてた部分が見事に開き直ってる感じっす、ええ。

正直な話、濃い連中ばかり揃えた強烈なキャラクター性で強引に盛り上げているといった印象が強く、バックストーリーの設定の念密さや知識量は感心させられるものが多いだけに、本筋がつまんないのは非常に勿体無い気もしないでもないデス。

また、もともとパロディが随所に入っていた前作っすけど、今回は更にパワーアップ…というか、はっきり言って悪ノリし過ぎ(汗)。

ヤドリギを心臓に刺されたウルが「なんじゃこらぁぁぁぁぁぁぁぁ」だし(初めて聞いたとき、うわぁやっちまったよ、この人って思ってしまった^^;)、ブランカは池田秀一の声で「…坊やだからさ」だし、スコアのコメントは相変わらずガンダム語ばっかりだし…。

それに、赤い帽子を被って諸国をストリートファイトして回ってるとか言うウルフバウトのケリーとか、黒い三連星でマイヤー、マシュウ、マルテガとか、変態仮面のパピヨンとか、キメラのつばさや、やまびこそう(しかも伏字も無くそのまんま^^;)を他国から取り寄せて売ってる商人とか、パロディのネタを挙げれば枚挙に暇が無い程に他社のキャラや名前をあからさまに使うのはどーかと思うんデスけど(汗)。

正直、ブランカの声を池田秀一にしたのは、シャアの台詞を喋らせたい為だけだろうと思えて仕方が無かったり。

ともあれ、正直不快感すら感じる程に暴走気味のパロディネタは作品自体をかなり安っぽくしてしまい、これで結局またB級のゲームに成り果ててしまった感じが漂っています。

そして、今作のウリになってる4時間以上に及ぶムービーですが、率直に言ってしまうと展開のさせかたや間が悪過ぎで効果的とは言えてないっす(汗)。
掛け合いのテンポが非常に悪く(と言うか、もしかしたら掛け合いで収録してないからこんなに間が悪い??)、ダラダラと続いていくので、一回目でも飛ばしたくなる事が度々ありました。

…つーか、ぶっちゃけた話、ワザワザムービーにする必要性の感じられない無駄なシーンが多いっす。

とは言え、筆者も初めてシナリオライターの仕事やってた時、「無駄なイベントCGばかり発注するな」と散々怒られた経験があるんデスが^^;。

あと、エンディングに関しても、正直どーかなと思いました。
演出云々より、ストーリーのテーマであるウルの幸せ探しに全然即してない気がしたので。
ハッピーエンドでも正直な所、無駄骨感が漂って、あんまりと言えばあんまりな展開っす。

その他には、まるで某北○の拳のラ○ウのごときアルバートの扱いとか(つーか、アリスの父親を惨殺した仇って部分は無かった事にされてるし)、シナリオに対しては突っ込みたい所は山ほどあるんデスが、ゲーム部分の方は前回の欠点をきっちりと補う形で非常に丁寧に作ってあります。
(前回の期間がシビアすぎたサブイベントも、今回は期間限定イベントは殆ど存在しないし)

一応ゲームの難易度はトータルで言えば幾分上昇気味で、ジャッジメントリングがえらくヌルくなっているものの(制限ありでも、オートリング機能が付いてるし)、その分新システムの連携攻撃の方が慣れるまでやや難易度高めなので、前作以上にアクションRPGっぽくなってます。

と言うか、今回コンボを使うのと使わないでゲームの印象が格段に変わってくるので^^;。

戦闘シーンのテンポは上がっていて爽快感が増しているものの、その反面で経験値や金の量が抑え気味で溜まりにくくなっていたりと、殆どアドベンチャーゲームに近かった前作のバランスに比べてプレイ時間は長めに。
一応エンカウント率も前作よりやや上がり気味なものの、それでも他のRPGに比べるとかなり低めなので、快適さは失われていません。

また、セーブデータの消費容量が異常に少ないのに驚愕。
元々前作の半分近くしか容量を必要としないのに、最初の1つ目だけ58K程消費すると、次以降のセーブ時には殆ど消費しないので、メモリーカードの容量が少なくても遠慮なくセーブしまくれるのは非常に有難い仕様デス。

…ただ、セーブ作業の時間は何故か前作よりもかなり長くなってるんデスけど^^;。

そして前作でサントラが欲しくなる位に気に入ってたBGMデスが、今作は正直前作より相当パワーダウンと言わざるを得ないかと。民俗音楽系中心の独特な雰囲気に、ダンジョンや町のBGMで殆ど使いまわしが無かった前作に比べて、今回は使いまわしがやたらと目立つ上に、曲もごく普通のRPGで流れている様なBGMばかりでインパクト薄めっす。

特にダンジョンBGMは殆ど環境音の様なBGMしか鳴らないので、前作で蒼き城とか修道院とかを聞いてるユーザーとしては正直寂しいかなぁと。
また、街のBGMも前作は場所ごとに違った曲(序盤の村は同じだったけど)が流れていたのに対し、今回は特別な場合を除いてヨーロッパ編と日本編でひとくくりにされてるしで。
ただまぁ、正直曲数云々よりも、
シナリオに連動する形でBGMでも個性がすっかりと失われてしまった観が強いのが一番残念なんデスけど。

…とまぁ、何かやたら否定意見ばかり述べてますけど(汗)、確かにストーリーや演出面では大分不満が出ましたが、RPGとしてのゲーム部分はしっかりと作りこんであったので、プレイ後の満足感はそれなりに高いです。

ストーリー重視を掲げているこのゲームでこういう評価はどーなのか分からないデスが、シナリオ面を過剰に期待しなければ、結構やり込みのボリュームもあって長く楽しめる良作かと思います。

某アトラスのペルソナみたいに、シナリオは文句無くいいけど、ゲーム部分が苦痛なのとどっちがいいかと言われると、個人的にはゲームが快適な方を選ぶし。

良くも悪くも無難に作られているので、とりあえずRPGで遊びたい人にはお勧め出来るんデスが、やっぱりこれといった特化したものが無いのがお勧めする側としても苦しい部分かなぁと。

まぁ、ぶっちゃけエロ目的で欲しいって人にもお勧めできるんだけど^^;。

もし次回作が出るなら、前作の雰囲気に戻してダーク路線で進んで欲しいデスねー。

総合評価:(10段階評価)

・グラフィック:9(他のRPGと比べて際立って綺麗という訳でもないですが、前作に比べると遥かにパワーアップしてます。キャラもイラストと3Dモデルでイメージの違和感が殆ど解消されてるし)
・ストーリー:6(お笑い珍道中。前作の毒々しさが無くなったので弱くなってる感じ。またパロディ要素が露骨過ぎてただのイロモノ話になっちまってる印象)
・サウンド:7(これも前作と比べて印象薄め。特にBGMの使いまわしがかなり目立つ)
・操作性:9(相変わらず特に不満は感じず。インターフェイスも悪くないです)
・ゲームバランス:8(連携攻撃のシステムが適度に緊張感を与えてくれていていい感じ。細かく設定されたバトルボーナスもあるので、ダラダラとした戦闘シーンになっていないのが好印象)
・お買い得感:8(筆者購入価格5,680円。ボリューム的にはとりあえず定価でも適正価格かなぁと)
・総合:8(丁寧に作っているので、ゲームとして欠点らしい欠点も見当たらないものの、逆に個性も乏しいといった感じ)
・プレイ時間:一応、筆者のプレイタイムは70時間程度。(1周目のみプレイ。評価天凱鳳級、ライブラリ100%、サブイベントも全部制覇で。大体の目安としては前作の倍程度のプレイ時間かと)


■補足:ランク天凱鳳級の取り方

前作はかなりシビアだった評価天凱鳳級デスが、今回は簡単になってます。
まず、ゲームの早い段階で珊瑚のペンダントを全員に装備させてパーフェクト成功率やコンボ成功率を稼ぐのと(筆者はリング成功率95.7%でパーフェクト率82.3%でした)、あとはどれか一つでも飛びぬけて際立った評価を取ると一気にランクがアップするみたいっす(気絶回数が多かったり、ショップリング成功率とかが規定値に達しなくても実は大して問題なし)。

その際一番楽なのが最大ダメージ値で、攻撃力が2倍になるグラン・はてな状態と第7の鍵を使ってコンボ攻撃をすれば簡単に5桁以上行きます。

筆者例(対ソロモン王戦でメンバーはウル、カレン、ヨアヒム、アナスタシア。各自最強装備で平均レベルは67程度):
ウルが天凱鳳にフュージョンして、”みんなの為に…”で強化後、アナスタシアの”剛力波動砲”→カレンの”ゲシュペンスト”→ウルの”あの子の為に…!!”→最後にヨアヒム(グラン・はてな)の”第7の鍵”と繋いで合計約26000ダメージに。

これでソロモン級だった評価が一気に天凱鳳級になりました。

…ちなみに、このゲームの最強の敵のHPは10000止まりなので、このコンボならラスボス本体を含めて全て1ターンで倒せます(笑)。

つーか、グラン・はてなと鍵攻撃の組み合わせはゲームバランスを破綻させちまってる感じも。
  


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